パート薬剤師は平均いくらの
時給がもらえる?働き方や
高時給が狙える職場への
転職方法を紹介!

投稿日: 2023.06.12 | 最終更新日: 2024.02.13

薬剤師の平均時給はいくら?最高時給は?最低時給は?時給アップのための方法や高時給で働くことが可能な職場をご紹介します!

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薬剤師はパートでも働きやすい職業ですが、パート薬剤師の平均時給をご存じでしょうか。

資格保持者のため時給は高いイメージがありますが、働く場所や地域によって時給は変わってきます。

この記事では、パート薬剤師としての働く場所別の時給や地域別の平均時給を紹介します。

また、高時給で働ける職場も紹介しますので転職先の参考にしてください。

薬剤師の平均時給はいくら?

薬剤師の平均時給はいくら?

パート薬剤師の平均時給は、働く場所や地域によっても金額に差があります。

この見出しでは薬剤師の平均時給を、以下の項目に沿って詳しく紹介します。

正社員薬剤師の平均時給

正社員薬剤師の平均年収は、厚生労働省の「令和2年賃金構造基本統計調査」によると、561万6,500円でした。

年間当たりの平均労働時間は1,931時間で、時給に換算すると平均2,908.6円となります。

厚生労働省が2022年に最低賃金を引き上げ、現在(※2023年4月時点)の全国最低賃金は平均960円です。

全国の最低賃金と比較すると、正社員薬剤師の時給は約2,000円高いことが分かります。

また企業の規模で比較すると、働く人数が少ないと労働時間が増え、収入がアップする傾向があります。

地域別の平均時給

薬剤師の平均時給をエリア別で紹介します。

北海道・東北 平均時給
北海道 2,300円~2,600円
青森 2,900円~3,300円
岩手 2,800円~3,200円
宮城 2,500円~2,900円
秋田 2,700円~2,800円
山形 2,900円~3,000円
福島 2,700円~3,100円
北関東 平均時給
茨城 2,500円~2,900円
栃木 2,200円~2,600円
群馬 2,500円~2,800円
首都圏 平均時給
東京23区 2,300円~2,600円
東京23区以外 2,300円~2,500円
埼玉 2,400円~2,700円
千葉 2,200円~2,500円
神奈川 2,300円~2,600円
北陸・甲信越 平均時給
新潟 3,000円~3,500円
富山 2,900円~3,100円
石川 2,300円~2,400円
福井 2,300円~2,600円
山梨 2,500円~2,800円
長野 3,000円~3,300円
東海 平均時給
岐阜 2,700円~3,000円
静岡 2,600円~2,900円
愛知 2,500円~2,800円
三重 2,400円~2,500円
関西 平均時給
大阪市 2,300円~2,500円
大阪市以外 2,200円~2,400円
滋賀 2,200円~2600円
京都 2,300円~2,600円
兵庫 2,000円~2,300円
奈良 2,100円~2,300円
和歌山 2,700円~2,800円
中国 平均時給
鳥取 3,100円~3,800円
島根 3,000円~3,400円
岡山 2,800円~3,200円
広島 2,400円~2,600円
山口 2,800円~3,100円
四国 平均時給
徳島 2,500円~2,600円
香川 2,500円~2,900円
愛媛 2,900円~3,200円
高知 2,700円~3,000円
九州・沖縄 平均時給
福岡 2,700円~2,800円
佐賀 2,700円~3,000円
長崎 3,000円~3,200円
熊本 2,600円~2,800円
大分 2,700円~3,000円
宮城 3,300円~3,700円
鹿児島 2,900円~3,200円
沖縄 2,700円~3,000円

時給が高い地域ベスト5は、「宮城」「鳥取」「新潟」「島根」「長野」です。

首都圏である東京の平均時給は2,300円〜2,600円に対し、地方である宮城は3,300円〜3,700円と約1,000円高い時給となります。

人手不足が懸念される地方が高時給なので、より良い時給で働きたい方は、地方に転職することも視野に入れてみるもの良いかもしれませ

ん。

働く場所別の平均時給

パート薬剤師の時給は、勤務する場所によって異なります。

勤務場所 平均時給
調剤薬局 2,000円~2,300円
ドラックストア 1,800円~2,600円
病院 1,800円~2,200円

調剤薬局は多くの場合、2,000円台の時給となっています。
しかし、地域や薬剤師が不足しているエリアでは、もう少し高額な時給設定をしている場合もあるでしょう。

ドラックストアは1,800円〜2,600円と幅が広い時給設定です。
ドラックストアは新しい店舗が増えることも多く、薬剤師不足が懸念されており、働くエリアによっては高時給になります。

病院の場合は1,800〜2,200円程度と、ドラックストアと比較すると低めの時給設定です。
病院薬剤師の時給が低い理由の一つは、医師や看護師の人材獲得が優先されるためです。

病院は医師や看護師がいないと経営が成り立たないため、薬剤師の優先度が下がり、時給を高く設定できない傾向があります。
しかし大手の病院であれば、正社員も多くパートの場合は残業せずに定時で帰宅できるメリットもあります。

全国の平均時給

厚生労働省の「令和3年賃金構造基本統計調査」によるとパート薬剤師の平均時給は2,414円でした。

一方で、短時間労働者の平均時給は1,384円となっています。
薬剤師は男女の賃金格差も少なく、男性は2,490円で女性は2,405円で85円の差しかありません。

同資料によると短時間労働者の男女別の時給は、男性が1,631円で女性が1,290円と341円もの差がありました。
女性でもしっかりと高時給で働けるのが、薬剤師のメリットの一つです。

薬剤師の最高時給と最低時給はいくら?

薬剤師パートの最高時給と最低時給を知ると、転職時や時給アップの交渉に役立ちます。

ここでは、上記で紹介した「地域別の平均時給」を参考に最低時給と最高時給を紹介します。

最高時給

最高時給

最も高い時給は、宮城の3,300円〜3,700円です。

パート薬剤師の平均時給2,414円と比較すると、約800円以上も高くなっています。
薬剤師パートの時給は、勤務地や経験年数、勤務時間などによって異なります。

地方の調剤薬局やドラッグストアなどでは、高時給で働ける可能性があります。

最低時給

最低時給

薬剤師の時給が最も低かったのは兵庫県の時給2,000円〜2,300円です。

薬剤師の平均時給は2,414円のため、約400円低い賃金となります。
また首都圏では、一番低い時給が千葉県の2,200円〜2,500円です。

薬剤師の中だけで比較すると、2,000円の時給は低く思えるかもしれませんが、短時間労働者の平均時給は1,384円であり、国家資格保持者である薬剤師は高時給の部類に入ります。

パート薬剤師の年収はどれくらい?働き方別で紹介!

パート薬剤師の年収はどれくらい?働き方別で紹介!

パート薬剤師の年収を紹介していきます。
働き方別で3パターン紹介しますのでご自分の理想のペースの働き方を探してください。

働き方のパターンは以下になります。

1日5時間×週3

1日5時間の働き方として人気なのは午前中の勤務になります。子育てをしている方が多く、勤務時間は8:00〜13:00、9:00〜14:00などになります。

午前中に働き、午後からは夕ご飯の支度や子供のお迎えといった仕事と家庭のバランスが取りやすい働き方になります。

1日5時間×週3で働く場合は、薬剤師の平均時給で計算すると月収約14万円、年収約173万円です。(※計算例:時給2,414円×5時間×12日×12ヶ月)

1日8時間×週3

1日8時間×週3で働く場合は8:00〜17:00、9:00〜18:00などで、子供がある程度成長して、しっかり働く時間とプライベートの時間を分けたい人に適しています。

勤務時間8:00〜17:00、9:00〜18:00が一般的ですが、働く場所により様々なものがあります。
1日8時間職場に居るため、1日の全体の作業の流れが分かり、働きやすくなります。

1日8時間×週3の場合は、月収は23万円、年収278万円です。(※計算例:時給2,414円×8時間×12日×12ヶ月)

薬剤師の平均年収は561万なので、約半分程の収入が得られます。

1日8時間×週5

子供がいない夫婦や時間に余裕があり、しっかり稼ぎたい薬剤師は、フルタイムで1日8時間×週5を選ぶ方が多いです。

勤務時間は8:00〜17:00、9:00〜18:00が多く、収入はしっかりと得ながら、夜は自分の時間や家族との時間をゆっくりと持てます。
月収は約38万円、年収にすると約463万円と高いですが、賞与がない場合が多く、正社員薬剤師の平均年収である561万よりも少なくなります。(※計算例:時給2,414円×8時間×20日×12ヶ月)

パート薬剤師が時給アップを狙える
3つの方法

パート薬剤師が時給をアップさせるには3つの方法があります。

時給が高い時間や、自分のスキルを上げると、より好条件で働ける可能性が高まるので、時給アップをしたい方は、まずは以下の3つの方法を試してみることをお勧めします。

時給が高い休日や夜間で働く日数を増やす

時給が高い休日や夜間で働く日数を増やす

多くの場合、薬局や病院などの医療機関では、休日や夜間の勤務には割増賃金が支払われます。

通常の勤務時間よりも労働条件が厳しいことを考慮して、労働者に対して報酬が支払われる仕組みです。
パート薬剤師として働く場合、休日や夜間の勤務をすると、時給が上がるため、収入を増やせるでしょう。

特に、土日や祝日に勤務する場合は、働き手が不足するため、割増賃金が高くなる場合が多いです。
ただし、休日や夜間の勤務は通常の勤務時間よりも疲れやストレスが溜まりやすいため、健康管理には十分注意が必要です。

また、勤務時間が不規則になる場合があるため、家庭との両立やプライベートの時間の確保にも気を配る必要があります。

資格を取得するなどスキルアップする

資格を取得するなどスキルアップする

パート薬剤師として働く場合、時給アップのポイントとして、認定薬剤師の資格取得やケアマネージャーの資格取得が挙げられます。

認定薬剤師とは、厚生労働省が認定する専門的な知識や技術を有する薬剤師です。
認定薬剤師になると、医療現場での信頼性が高まり、時給アップが期待できます。また、ケアマネージャーの資格を取得すると、介護保険制度に関する専門的な知識や技術を身に付けられます。

そのため、介護に携わる薬剤師として、介護現場での需要が高まり、時給アップが期待できるでしょう。
ただし、認定薬剤師の資格取得やケアマネージャーの資格取得は、資格試験に合格する必要があります。

資格取得には時間や労力がかかるため、準備に十分な時間をかける必要があります。
また、認定薬剤師やケアマネージャーの資格取得は、スキルや専門知識を高めるだけでなく、仕事に対するモチベーションやキャリアアップの可能性も広がるでしょう。

資格を取得すると時給アップだけでなく、将来的なスキルアップやキャリアアップも目指せます。

上司と交渉する

上司と交渉する

時給アップをするには、自分で上司と交渉するのも一つの手段です。

特に店舗が人手不足や、スキルが高い場合には職場も手放したくないため、時給アップの交渉をスムーズに受けてくれる場合があります。

交渉のポイントは、近隣店舗の平均時給との比較と自身が持っているスキルが鍵になるでしょう。

交渉方法①近隣店舗の平均時給と比較

薬剤師パートの時給アップ交渉術の一つに、近隣店舗と比較するという方法があります。

自分が働く店舗の近隣にある店舗の時給や待遇を調べ、自分が働く店舗の時給を比較し、交渉の材料にする方法です。
自分が働く店舗の時給や労働環境と比較し、自分が勤務する店舗の時給が低い場合は、近隣店舗を交渉の材料として使えるでしょう。

例えば、近隣店舗の時給が高い場合「近隣の店舗では、同じパート薬剤師でも時給が○○円以上で、待遇も充実していると聞いたので、自分もそのような待遇を希望します」といった形で交渉できます。
ただし、近隣の薬局と比較する際には、勤務時間や業務内容、福利厚生なども考慮する必要があります。

また交渉の際には、相手に対して失礼のないように、丁寧な言葉遣いで交渉することが重要です。

交渉方法②自身が対応できる科目数が多いことをアピール

パート薬剤師が時給アップを目指す場合、自分が持っているスキルや経験のアピールも重要です。

その中でも、特に取り扱い科目数が多いことはアピールする名目として有効です。
例えば、調剤薬局やドラッグストアでは、店舗の規模や地域性によって扱っている薬剤の種類や数が異なります。

そのため薬剤師として携わったことがある薬剤の種類や、処方箋の受け付けから調剤、患者様への説明までの経験をアピールすると、時給アップに繋がる可能性が高まるでしょう。

一般用医薬品だけでなく、医療用医薬品や在宅医療にも対応できる薬剤師としてスキルアップすることも有効です。
また、専門の講座やセミナーへの参加経験を伝え、自己研鑽に積極的である点もアピールできます。

さらに複数の薬局で働いた経験を持つ場合、それぞれの薬局での業務内容や雰囲気などを交えて話し、自分が持つ幅広い経験についてアピールできると、時給アップへ繋がるかもしれません。

時給の高い勤務エリア・職場に転職する

時給の高いエリアや職場に転職するのも、時給をアップする手段の一つです。

人手不足の店舗や地方では、高時給の職場が多くあります。
また、病院勤務よりも調剤薬局やドラックストアの方が高時給の傾向があるため、働く場所を変えるのもお勧めです。

しかし、働く場所が変わると担当する業務内容も変わる場合があるため、時給だけでなく自分が本当にその仕事を担当したいのかも考える必要があるでしょう。

薬剤師が高時給で働けるおすすめの
2つの職場

パート薬剤師として働くには、やりがいも大切ですが高時給で働くことも大切です。

時給が高ければ収入アップも見込め、モチベーションもあがります。

ここでは、薬剤師が高時給で働ける2つの職場を紹介します。

ドラックストア

ドラックストア

ドラックストアの平均時給は、1,800円〜2,600円です。

ドラックストアを選ぶ場合には、高時給を狙いたいのであれば大手のドラックストアを選ぶことをお勧めします。
大手のドラックストアは、複数の店舗を展開しているため、多くの薬剤師が必要とされます。

そのため、薬剤師の需要が高く、結果として薬剤師の採用競争率が高くなり、高時給で働ける可能性があるでしょう。
また、ドラッグストアは一般の調剤薬局に比べ、売り場面積が広く、医薬品以外の商品も扱っているため、薬剤師の業務が多岐に渡ります。

例えば、化粧品や健康食品の知識が必要となり、それに見合った給与が支払われる傾向にあります。
さらに、ドラッグストア業界は人材不足に悩んでおり、薬剤師の需要が増加中です。

ドラッグストア各社が薬剤師の採用に力を入れており、給与や福利厚生などの待遇面で競争力を高めていることも考えられます。
一方でドラッグストアでの業務は忙しく、勤務時間が長い場合が多いため、高い給与が支払われる代わりに、責任や業務内容も大きくなるでしょう。

調剤薬局

調剤薬局

調剤薬局の平均時給は、2,000円〜2,300円です。

調剤薬局は、薬剤師が患者様と直接話す機会が多く、薬剤師の専門性が求められます。
業務が多いため、薬剤師にとって働きやすい環境が整っている職場が多く、その分高い時給を設定しています。

また、調剤薬局においては、一般的に調剤業務が中心であり、医薬品の専門的な知識や技術力が求められるため、薬剤師の需要が高いでしょう。
さらに、地域によっては、調剤薬局が人手不足となっている場合があります。

特に、地方地域や離島など、医療機関が少なく、医療サービスにアクセスしにくい地域では、調剤薬局が重要な役割を果たしているため、薬剤師の需要が高まりに伴って高時給な職場が多いです。

高自給を稼ぎたいなら
パート薬剤師より派遣薬剤師?

パート薬剤師として勤務する以外にも、時給で働ける派遣薬剤師もお勧めです。

派遣薬剤師のメリットは、パート薬剤師よりも時給が高くなる可能性や、残業がほとんど発生しない点です。
一方でデメリットとしては、人手不足の職場に配属されると、業務量が多く負担が増える場合があります。

以下で派遣薬剤師のメリットとデメリットを詳しくご紹介します。

メリット:人材確保のため高い時給になりやすい

派遣薬剤師のメリットは、パート薬剤師と同じ時間帯であっても時給が高い点があります。

派遣薬剤師の平均時給は、2,600円〜3,000円です。

派遣薬剤師は、企業が人材の一時的な補充を必要とした場合に採用される場合が多いため、その時の需要に合わせた時給で雇用されるなどの特徴があります。

時給を上げて早急に人材を確保したい職場も多いため、高時給が期待できるでしょう。
しかし、派遣薬剤師は、一時的な雇用契約であるため、企業側からの福利厚生があまり充実していない場合があります。

最近では、派遣会社側からの福利厚生が充実している場合もあり、派遣会社側からのサポートを受けられます。
派遣薬剤師は、自分自身のライフスタイルやキャリアアップに合わせた働き方がしやすいでしょう。

デメリット:派遣先は職場環境が悪い傾向がある

派遣薬剤師のデメリットとしては、人手不足が深刻な職場が多い点が挙げられます。

薬剤師不足が深刻化している現在、派遣薬剤師の需要は高まっていますが、その一方で薬局や病院などの医療機関においては、常時薬剤師が不足している場合があります。

特に、非常勤や臨時の勤務である派遣薬剤師は、定員割れや急な欠員補充などの緊急事態に対応するために雇われる可能性が高いため、勤務する職場の人手不足が深刻な場合が考えられるでしょう。

人手不足が深刻な職場では、派遣薬剤師は短期間で多くの業務をこなさなければならず、ストレスや負担が大きいなどのデメリットがあります。
また、短期間で多くの業務をこなすため、十分な教育や研修が行われない場合があり、派遣薬剤師自身のスキルアップやキャリアアップにも影響を与える可能性もあるでしょう。

そのため、派遣薬剤師は、自分自身の能力や経験に合った職場を選び、正確な業務内容や労働時間についての確認が重要です。

時給で働くパート薬剤師は
扶養に注意!扶養の壁を解説

8時給で働くパート薬剤師は扶養に注意!扶養の壁を解説

年収の壁と呼ばれる年収金額を超えると、扶養を外れる必要があったり、税金や社会保険料を支払ったりする必要があります。

高時給で働く場合には、扶養内で抑えたいのか、扶養を外れてしっかり働きたいのかを事前に考えておく必要があるでしょう。

扶養に関しては、年収の壁と呼ばれる年収額があります。
年収額は以下の3つです。

扶養内で働くには、どの年収に抑えるべきか、それぞれの年収により控除される額はいくらかを紹介します。

年収103万円以下

年収103万円以下の人は、基礎控除48万円と給与所得控除55万円があるため、所得税を払う必要がありません。

基礎控除とは、課税所得額から控除される額のことで、一定の額が控除されて所得税の負担を軽減する制度です。
配偶者控除は、配偶者の年収が103万円以下の場合、負担する税金が軽減され、最大で年間38万円の控除を受けられるため、年収の低い人にとっては大きなメリットとなります。

年収103万円以下の人は、基礎控除と配偶者控除のおかげで所得税を払う必要がないため、税金の負担が大幅に軽減されます。

年収103万円~201万円未満

年収103万円〜201万円未満の人は、配偶者特別控除を受けられます。

年収103万円を超えた場合に、配偶者控除の代わりに適用されるのが配偶者特別控除で、段階的に控除を受けられます。
配偶者特別控除の額は、最大で38万円ですが収入が5万円増えるごとに控除額は減っていきます。
また、配偶者の年収が201万円を超えるか、納税者の年収が1,220万円を超えると控除額がなくなるため注意が必要です。

年収130万円を超えると、国民年金や社会保険料の負担が必要です。
国民年金や社会保険料の負担額は、年収や保険種類によって異なりますが、年収が上がるにつれて負担額も増加していきます。

つまり、年収103万円以上201万円以下の人は、配偶者特別控除を受けることができますが、年収が上がると年金や社会保険料の負担も増えてしまいます。

年収201万以上

年収が201万円以上の場合は、配偶者特別控除が適用されません。

そのため、配偶者が支払う税金の負担が軽減されません。

配偶者特別控除を活用し、税金の負担を抑えたい方は、年収201万円がボーダーラインです。

薬剤師が時給で働くメリット

結婚や子育て、介護などのライフスタイルの変化により、正社員からパート勤務へと雇用形態を変更する場合があるでしょう。

正社員は福利厚生も手厚く魅力的な働き方ですが、時給で働くメリットも複数あります。

ここからは、薬剤師が時給で働くメリットを3つ紹介します。

社員よりも自由で責任が低い

社員よりも自由で責任が低い

パートとして雇用される場合は社員と異なり、定期的な残業は少なく、労働時間や休暇も比較的柔軟に調整できます。また、パートとして雇用されている場合、通常の社員よりも仕事の範囲が狭く、責任が低い場合が多いです。
業務の負担が軽減されるため、仕事とプライベートのバランスを取りやすく、ストレスの少ない働き方ができます。

社員に比べて収入が低い場合が多いものの、薬剤師は一般的なパート時給よりも高いため、一定の収入を得られます。
薬剤師としてのスキルを維持しながら、家庭や趣味、他の仕事との両立もしやすいため、ライフスタイルに合わせた働き方を実現できるでしょう。

転勤や異動などがない

正社員として働く場合、薬局や病院が展開するチェーン店舗への異動や、地方公共団体などへの異動する場合があります。

しかしパート勤務では、転勤や異動がない場合が多く、自宅や家族と離れる必要がありません。
転勤や異動がなければ、慣れ親しんだ場所で長く働けるため、生活環境の変化が少なく、家庭やプライベートとの調和を取りやすいなどのメリットがあります。

また同じ職場で長期的に働けると、地域の医療機関や患者様との関係を深められます。

比較的休みが取りやすい

パート薬剤師がいる場合は、正社員とシフトを組み合わせ、店舗の営業時間内に薬剤師が常駐できます。

パート薬剤師は、正社員と比較して週の勤務時間が少なく、一定の曜日や時間帯の勤務が多いため、自分の都合に合わせて比較的簡単に休みを取れるでしょう。

例えば、子育て中の方や副業で働く方、趣味やプライベートの時間を確保したい方など、自分のライフスタイルに合わせて働けるのが、パート薬剤師の魅力の一つです。
また、急な体調不良や家族の急病などの場合も、比較的柔軟に対応できるという点もあります。

薬剤師が時給で働くデメリット

薬剤師が時給で働くには、柔軟に勤務できるメリットなどがありますが、もちろんデメリットも存在しています。

主な時給で働く場合のデメリットは以下となります。

正社員と比べて時給が低い

正社員と比べて時給が低い

パート薬剤師は、正社員やと比較して時給が低いです。

正社員の年収を時給換算すると、平均2,900円なのに対して、パート薬剤師は高時給なドラッグストアでも1,800〜2,600円です。

パート薬剤師の時給が低い理由には、長期的な雇用契約を結ぶことが少なく、あくまでも一時的な雇用形態であることが考えられます。またパート薬剤師は、雇用保険や社会保険などの福利厚生が正社員と比べて充実していません。

パート薬剤師が長期的な雇用契約を結ぶケースは少なく、企業側も福利厚生の負担を軽減するために、必要最低限の保険しか加入させない場合が考えられます。

収入が不安定

比較的休みやすいといったメリットがある反面、収入が不安定になるデメリットもあるでしょう。
また、急なシフト変更により、勤務日数が減る場合も考えられます。

正社員には有給休暇があり、休んだ場合も一定の給料は保証されます。
しかし、時給で働く場合には、急に休んでしまうとその日の給料が丸ごと減ってしまうため、体調管理はきちんと行う必要があるでしょう。

急な休みやシフトの変更があった場合には収入が減るため、計画的な生活が必要です。

業務内容が限定される

パート薬剤師は、正社員や契約社員と比較して業務内容が限定される点もデメリットとして捉えられます。

例えば、パート薬剤師は常勤薬剤師のサポート役として、調剤業務のみを担当する場合があります。
そのため、パート薬剤師にとっては、自分が経験やスキルを持っている業務以外には携われないという制限があるでしょう。

また、パート薬剤師は、シフト勤務によっては常勤薬剤師と異なり、高時給の休日出勤、夜間勤務などの業務に携わる機会が少ない傾向があります。

そのため、一般的な薬剤師と比べて高い給料をやや稼ぎづらく、幅広くスキルを身に着けづらくなります。

まとめ

パート薬剤師が高時給で働くには、地方やあえてアクセスが良くない場所など、薬剤師の需要が高いエリアを探すと良いでしょう。

特に地方では時給が3,000円台の場所もあり、高時給で働くにはお勧めです。
また、パート薬剤師の全国平均時給は2,414円となっており、平均時給を目安に自分のライフスタイルに合わせて、働く場所や働き方を選ぶことも大切です。

時給で薬剤師として働くには、パート以外にも派遣として働く方法もあります。
派遣薬剤師はパート薬剤師と比較すると、時給が高く設定されている場合が多いため、高時給で働きたい方は、派遣薬剤師も検討材料の一つとして考えてみてください。

現在の職場が働きやすい環境ではあるものの、時給がネックになっている場合には自分のスキルをアピールしたり、近隣店舗との時給を比較し上司に交渉するのも時給アップの一つの手段です。

高時給を求めて他の職場への転職を検討されている方は、転職サイトの利用がお勧めです。

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  • 派遣スタッフ向けのサポートが充実している
求人数 47,000
総合評価 4.85/5.0

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この記事の運営者情報

運営会社 株式会社Method innovation
会社ホームページ https://www.method-innovation.co.jp/
所在地
〒550-0013
大阪府大阪市西区新町3丁目6番11号 BADGE長堀BLD. 2階
代表取締役 清水 太一
設立 2016年11月1日
事業内容 集患支援事業
メディア運営事業
広告代理店事業
お問い合わせ michibi-Qのお問い合わせはこちら

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