紹介予定派遣はやめたほうがいい
10の理由と向いてる人、
メリットデメリットを解説!

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紹介予定派遣はやめたほうがいい10の理由と向いてる人、メリットデメリットを解説!

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この記事の監修者

キャリアコンサルタント
平井 菜津子
【経歴】
大学卒業後、ウェディングプランナーとして営業職を経験し、24歳からITベンチャー企業の人事部にて採用・教育などの仕事に従事。採用は新卒・中途の営業職から事務職、クリエイティブ職など幅広い職種の母集団形成から面接実施、内定者フォロー、入社手続き等を行い、教育では研修コンテンツ企画、資料作成、講師育成までを実施。人材開発部立ち上げや、社内の人事評価、従業員満足度調査、社員のメンタルケアなども行っていた。それらの経験を経て、さらに専門性を高めるためにキャリアコンサルタントの資格を取得。
現在も今までの経験・知識を活かしつつ、二児の子育てと両立させながら、株式会社Method innovationのグループ会社である株式会社ドクターブリッジにて人事の仕事に従事している。

【資格】

キャリアコンサルタント
アロマテラピー検定1級
プラクティカルフォト検定1級
ファッションビジネス能力検定1級
ファッション販売能力検定1級

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紹介予定派遣はやめたほうがいい10の理由と向いてる人、メリットデメリットを解説!昨今、働き方の選択肢が広がる中で「紹介予定派遣」という言葉を聞くことが増えてきました。派遣社員として一定期間働いた後、双方の合意があれば正社員として直接雇用されるという仕組みで、正社員を目指す人にとっては1つのステップアップの手段として注目されています。
実際、紹介予定派遣を通じてスキルや人柄を評価され、正社員として活躍している方も多くいます。その一方で、「紹介予定派遣はやめたほうがいい」といった声があるのも事実です。派遣期間中の評価によっては正社員登用に至らず、契約終了となるケースもあり、期待とは裏腹に不安定さを感じる人も少なくありません。
また、通常の派遣とは異なる特徴や注意点もあり、例えば選考の基準が厳しい企業が多かったり、正社員への道が保証されていないことに戸惑う人もいます。
本記事では、紹介予定派遣の仕組みや通常の派遣との違い、メリット・デメリット、そして実際に働く際の注意点まで、転職を考えている方が納得して選択できるよう、分かりやすく解説していきます。

紹介予定派遣とは?

紹介予定派遣とは、まずは派遣社員として一定期間働きながら、医療機関や企業と本人の双方が合意すれば、その後に正社員として直接雇用される可能性がある制度です。最初は派遣会社を通じて医療機関や企業で働くことになりますが、派遣期間中に仕事内容や職場の雰囲気を実際に体験できるため、双方にとって「ミスマッチ」を防ぐための仕組みともいえます。
この制度は、医療機関や企業側にとっては派遣期間を通して人材の能力や適性を見極められるメリットがあり、採用後のミスマッチを減らす手段として活用されています。一方、働く側にとっても、正社員として長く働ける職場かどうかを見極めた上で判断できるため、安心して転職活動に臨めるチャンスとなるでしょう。
特に、正社員としてのステップアップを目指している人や、新しい職場環境でキャリアを築いていきたいと考えている人にとって、紹介予定派遣は前向きに検討する価値のある働き方です。

紹介予定派遣 登録型派遣
雇用目的 正社員登用を前提とした勤務 一時的な業務サポートが
中心
雇用期間 最長6ヶ月の派遣契約 最長3年以内で契約更新
選考方法 書類選考や面接が行われる 基本的に面接や選考はなし
派遣終了後の
雇用の可能性
派遣終了後に雇用の可能性あり 基本的に直接雇用はなし
※派遣先の希望で
紹介予定派遣に切り替わる
こともあり

紹介予定派遣はやめたほうがいいと言われる10 の理由・デメリット

紹介予定派遣はやめたほうがいいと言われる10 の理由・デメリットここまで、通常の派遣と紹介予定派遣の違いや特徴についてご紹介してきました。
以下では、紹介予定派遣を選ぶ際に注意しておきたい10の理由について、詳しく見ていきましょう。

1.求人数が少なく競争率が高いため

紹介予定派遣の大きな特徴の1つに、求人数の少なさと競争率の高さがあります。厚生労働省「令和4年度 労働者派遣事業報告書の集計結果(速報)」によると、紹介予定派遣を実施している労働者派遣事業所は全国で2,272所と、全体の約7%に留まっており、通常の派遣と比べて取り扱いがある事業所が非常に限られているのが現状です。

そのため、そもそも紹介予定派遣の求人自体が少なく、希望してもエントリーできる案件に出会いにくいという難しさがあります。さらに同じ調査によれば、紹介予定派遣に応募した人は93,593人に対し、実際に派遣された人数は26,313人と、倍率は約3.5倍にのぼっており、希望しても採用に至らないケースが多いことが分かります。

紹介予定派遣は正社員を目指せる魅力的な制度ではあるものの、「希望してもそもそも働けない可能性がある」という点は、あらかじめ理解しておく必要があるでしょう。

2.選考が厳しく、すぐに派遣先が決まるとは限らないため

紹介予定派遣は、通常の派遣とは異なり、事前に派遣先企業による書類選考や面接を受ける必要があります。そのため、必ずしも「すぐに働ける」というわけではなく、選考に時間がかかったり、結果として派遣先がなかなか決まらないというケースも少なくありません。

この制度は、医療機関や企業側が将来的な直接雇用を前提としていることから、選考内容も厳しくなりがちで、しっかりと対策をして臨まなければ不採用になることもあります。実際に、前項で触れたように紹介予定派遣の倍率は非常に高く、競争率の激しさがうかがえます。

紹介予定派遣を希望してもすぐに勤務先が決まらず、結果的に就業までの期間が長引いてしまい、経済的・精神的に余裕を失ってしまうといったケースもあるため、「派遣なのにすぐ働けないことがある」という点を事前に理解しておくことが大切です。

3. 正社員登用の基準が明確ではないため

紹介予定派遣でよくある不安の1つが、正社員として登用されるための基準がはっきりしていないという点です。多くの医療機関や企業では、「業務への姿勢」や「職場への馴染みやすさ」など、主観的な要素を評価項目として設定していますが、これらは明確な数値や成果として表れにくく、最終的には面接担当者や現場責任者の印象に左右されやすいのが実情です。

また、派遣期間中にしっかりと成果を出していたとしても、医療機関や企業側の経営状況や人員配置の方針が変わったことで、予定されていた正社員登用の話が突然なくなってしまうケースもあります。

このように、「努力すれば必ず正社員になれる」とは限らない点は、紹介予定派遣の大きなリスクの1つであり、事前にその不確実性を理解しておく必要があります。

4. 派遣期間中から正社員と同等の責任が求められるため

紹介予定派遣は正社員登用を前提とした働き方であるため、派遣期間中から正社員と同じレベルの責任や業務内容を求められることがあります。しかし、実際には立場は派遣社員のままであり、給与や待遇、意思決定に関わる権限などにおいては正社員とは異なるため、そのギャップに戸惑うケースも少なくありません。

特に、トラブル対応や急な業務調整といった本来は正社員が担うような責任の大きな業務を任されることがある一方で、正社員としての保証があるわけではないため、精神的なプレッシャーや不公平感を抱いてしまう人もいます。

5. 正社員になれずに終わるケースが少なくないため

紹介予定派遣は、正社員としての登用を前提とした働き方ではありますが、実際に全ての人が正社員になれるわけではありません。派遣されたとしても、最終的に正社員に登用されないケースは決して少なくないというのが現実です。

厚生労働省「令和4年度 労働者派遣事業報告書の集計結果(速報)」によると、紹介予定派遣として派遣された労働者は26,313人ですが、そのうち企業からの職業紹介を経て直接雇用に至ったのは14,865人で、正社員登用率は約56.4%に留まっています。

つまり、約4割の人は正社員になれないまま派遣期間を終えていることになり、「紹介予定派遣なら正社員になれるはず」と期待していた人にとっては、その期間が空白のように感じられてしまうこともあります。このように、結果が伴わなかったときの落差が大きい点は、紹介予定派遣を選ぶ際に注意すべきポイントと言えるでしょう。

採用企業が高額の紹介料を払うため、ハードルが高くなりやすい

紹介予定派遣では、派遣社員を直接雇用することが決まった時点で、採用医療機関や企業は派遣会社に対して「職業紹介手数料(紹介料)」を支払う必要があります。この手数料は一般的に数十万円程度と高額になるため、医療機関や企業側としては「費用をかけてまで採用する価値があるか」を慎重に見極める傾向があります。

その結果、採用に至るまでのハードルが高くなり、「ぜひこの人を採用したい」と思ってもらえるレベルの人材でなければ、正社員登用まで至らない可能性もあります。こうした背景から、紹介予定派遣は倍率が高く、誰でも簡単に採用されるわけではないという点を理解しておく必要があります。

6. 正社員登用後に待遇で差が出ることがあるため

紹介予定派遣を経て正社員として採用された場合でも、一般の中途採用と比べて待遇が不利になるケースがあります。特に注意が必要なのは、退職金制度や福利厚生といった項目で、これらは入社してから初めて条件の違いに気づくことも多く、後になって不満を感じる原因になりやすい部分です。

また、昇給や昇進のスピードに差が出ることもあり、長期的に見てキャリアアップの面で不利な立場に置かれてしまう可能性もあります。

7. 派遣期間中は常に見られている意識がストレスになることもあるため

紹介予定派遣では、派遣期間中の働きぶりがそのまま正社員登用に直結する判断材料となるため、「常に評価されている」という意識を持ちながら働くことになります。人事担当者や上司だけでなく、日々一緒に働く同僚の目も気になりやすく、「審査されているような感覚がつきまとう」と感じる方も少なくありません。
このような状況が続くと、緊張感や不安が積み重なり、精神的なストレスに繋がってしまうこともあります。そのため、紹介予定派遣という働き方が必ずしも万人に合うわけではないという点は理解しておきましょう。

8. 有給や社会保険など待遇面で不利になるケースがあるため

紹介予定派遣は、制度上の仕組みによって待遇面で不利になってしまうことがある点も注意が必要です。

例えば有給休暇に関しては、一般的な正社員であれば入社から6ヶ月が経過すると、勤務日数に応じて有給休暇が付与されますが、紹介予定派遣では正社員登用のタイミングで雇用契約が切り替わるため、その起算日がリセットされてしまうことがあります。結果として、有給休暇を取得できるまでの期間が通常よりも長くなり、正社員と比べて不利になるケースがあります。

さらに、派遣期間中に医療機関や企業側の都合で契約が打ち切られてしまった場合、社会保険の加入要件(原則2ヶ月以上の雇用見込み)を満たせず、加入できないというリスクもあります。こうした労働条件の違いや不安定さが、「紹介予定派遣はやめたほうがいい」と言われる理由の1つと言えるでしょう。

9. 曖昧な立場が人間関係を複雑にすることもあるため

紹介予定派遣の働き方では、派遣社員でもなく、正社員でもないという曖昧な立場に置かれるため、職場での人間関係が微妙になりやすいという側面があります。たとえ将来的に正社員になる予定であっても、派遣期間中は「外部の人」という扱いを受けることが多く、重要な会議や意思決定の場に参加させてもらえないこともあります。

また、正社員登用後も「元は派遣だった人」という印象が残りやすく、他の中途採用者と比べて微妙な距離感を感じることがあるかもしれません。そうした空気や扱いが長く続くことで、チームに馴染みにくくなったり、キャリアアップにも影響を与える可能性があります。

10. 他の求人に応募しづらく、キャリアの選択肢が狭くなることがあるため

紹介予定派遣で働いている期間中は、「正社員として採用されるかもしれない」という期待があるため、他の求人への応募を控えてしまうという人が少なくありません。実質的に転職活動の動きが取りにくくなることで、気づかないうちにキャリアの幅が狭くなってしまうことがあります。

特に、結果として正社員登用が見送られた場合、紹介予定派遣で過ごした期間が就職活動の空白期間のように扱われてしまい、次の転職活動で不利になる可能性も否定できません。また、派遣期間中に他の求人へ応募していたことが医療機関や企業側に知られると、登用の評価に影響することもあり得ます。

このように、紹介予定派遣は可能性のある働き方である一方で、他の選択肢を自分から狭めてしまうリスクも含んでいる点を、事前にしっかり理解しておくことが大切です。

紹介予定派遣のメリット

紹介予定派遣のメリットここまで、紹介予定派遣には注意すべきリスクやデメリットがあることをご紹介してきましたが、一方で紹介予定派遣だからこそ得られるメリットも存在します。

実際の職場環境を体験してから判断できる

紹介予定派遣の大きなメリットの1つは、実際の職場で働きながら雰囲気や働き方を見極められることです。最長6ヶ月の派遣期間を通じて、業務内容だけでなく、上司や同僚との人間関係、職場の雰囲気、残業の有無、休みの取りやすさなど、細かい点までリアルに体感することができます。

また、働いてみた結果「自分には合わない」と感じた場合には、正社員としての採用を断ることも可能です。事前に職場の実情を知った上で判断できるこの仕組みは、入社後のギャップやミスマッチを防ぐうえで大きなメリットとなります。

大手医療機関や企業で働くチャンスも広がる

紹介予定派遣は、多くの大手医療機関や企業でも採用手段として活用されている働き方であり、通常の新卒採用や中途採用ではなかなか応募が難しいような企業に入社できる可能性もあります。派遣会社を通じて紹介される案件の中には、一般には公開されていない「非公開求人」が含まれていることもあり、そうしたルートからチャンスを掴むことができるのも紹介予定派遣の魅力の1つです。

特に、知名度の高い医療機関や企業や人気のある業界を目指している方にとっては、紹介予定派遣を活用することでこれまで届かなかった医療機関や企業への扉が開くこともあります。ただし、非公開求人や大手の案件は、派遣会社によって取り扱い件数が異なるため、実績のある派遣会社を選ぶことが成功へのポイントとなります。

実際の仕事を通じて、選考では伝わりにくい実力を評価してもらえる

紹介予定派遣の大きなメリットの1つに、通常の書類選考や面接だけでは評価されにくい「実力」を職場で直接アピールできるという点があります。紹介予定派遣では、実際の業務を通じて能力や人柄を見てもらえるため、履歴書や職務経歴書では伝えきれない魅力を評価してもらえるチャンスが広がります。

もちろん、紹介予定派遣として働くには最初に一定の選考を通過する必要はありますが、正社員としての中途採用と比べるとハードルが低めに設定されている場合も多く、書類や面接だけではなかなか通過できなかった方でも、現場での実力次第で採用に繋がる可能性が十分にあります。

そのため、「実力には自信があるけれど、経歴や資格面で選考に通りにくい」と感じている方にとって、紹介予定派遣は自分の強みを直接証明できるチャンスとなる働き方と言えるでしょう。

未経験からでも正社員を目指せる

紹介予定派遣は、実務経験がなくても仕事をしながらスキルを身につけ、正社員を目指せるという点で、未経験者にとっても大きなチャンスとなる働き方です。派遣会社によっては、事前研修やOJTといった教育体制が整っており、現場で少しずつ実務に慣れていくことが可能です。

また、派遣期間中は派遣会社の担当者がフォローしてくれるため、業務上の不安や疑問が出てきたときにも相談しやすく、安心してステップアップに挑戦できる環境が整っています。派遣会社ごとに研修や支援体制には差があるため、未経験での挑戦を希望する場合は、サポートの充実した派遣会社を選ぶことが成功のカギとなります。

紹介予定派遣が
向いている人とは?

紹介予定派遣が向いている人とは?紹介予定派遣については、やめたほうがいいという声もあるのは事実ですが、この働き方にはもちろんメリットも多く、向いている人にとっては大きなチャンスとなることもあります。特に、次のような方には有効な選択肢となる可能性があります。

少しずつステップを踏んで正社員を目指したい人

紹介予定派遣は、いきなり正社員になるのではなく、段階を踏みながらじっくりと正社員を目指したい人に向いている働き方です。特に、前職からのブランクがある方や、新しい職場環境にすぐ馴染めるか不安がある方にとっては、派遣期間を通じて少しずつ業務や職場に慣れていける点が魅力です。

最初は比較的シンプルな業務からスタートし、徐々に責任ある仕事を任される流れが一般的で、無理なくステップアップできる環境が整っています。また、派遣期間中は派遣会社のフォローも受けられるため、職場での悩みや不安を相談しやすい点も安心材料の1つです。

正社員化を見据えながら、着実にスキルや経験を積みたいと考えている方には非常に適した制度と言えるでしょう。

入社前に職場の雰囲気を知っておきたい人

紹介予定派遣は、働く会社のことを事前にしっかり理解した上で入社したい人にとって、とても相性の良い働き方です。派遣期間中は、いわば実際に働いてみる試用期間のようなもので、仕事内容だけでなく、上司や同僚との関係、職場の雰囲気などを肌で感じることができます。

入社後のミスマッチを防ぎたいと考えている方にとっては、働きながら会社の実情を見極められるこの制度は大きな安心材料になります。

実際に業務を体験しながら、自分に合うか確かめたい人

紹介予定派遣は、入社前に職場の環境や仕事内容をしっかり把握してから判断したい人にとって、とても有効な働き方です。通常の転職では、面接や会社説明会だけで職場の雰囲気を判断しなければならないことが多いですが、紹介予定派遣であれば、実際の業務や人間関係を経験しながら、自分に合っているかを見極めることができます。

また、医療機関や企業側も派遣期間を通じて仕事ぶりや適性を判断できるため、双方にとって納得のいく採用に繋がるというメリットがあります。特に、これまでの経験とは異なる職種や業界にチャレンジしたい方にとっては、働きながら適性を確認できることは、大きな安心材料になるでしょう。

未経験の仕事に挑戦したい人

紹介予定派遣は、これまで経験のない職種にチャレンジしたいと考えている人にも適した働き方です。通常の転職活動では、未経験というだけで応募が難しい場合もありますが、紹介予定派遣では「未経験歓迎」の求人も多く、採用のハードルが比較的低めに設定されている傾向があります。

実際に現場で働きながら業務を覚えていけるため、スキルや経験に自信がない人でも無理なくスタートでき、将来的な正社員登用も見据えてキャリアを築けるチャンスになります。新しい分野での一歩を踏み出したいと考えている方にとっては、紹介予定派遣は安心して挑戦できる入口と言えるでしょう。

新しい職場や業界に挑戦したい人

これまでとは違う業界や医療機関や企業で働いてみたいと考えている人にとって、紹介予定派遣は有効な選択肢です。派遣期間中に実際の職場環境や業務内容を体験しながら、自分に合っているかどうかを確かめることができるため、新しい環境に慎重に馴染みたい方にも向いています。

また、派遣会社のサポートを受けられるのも心強いポイントです。業界特有のルールや求められるスキルについてアドバイスがもらえるので、不安を感じやすい初めての分野でも、無理なくスタートを切ることができます。

さらに、大手や人気企業への入り口としても、紹介予定派遣は有効です。通常の転職では難しい医療機関や企業であっても、派遣を通じて実力を示すことでチャンスを掴める可能性があります。 実際に職場の雰囲気や文化を体験したうえで判断できるため、入社後のミスマッチも防ぎやすい働き方です。

面接に苦手意識がある人

転職活動で面接に不安を感じる人にとって、紹介予定派遣は実力をじっくり見てもらえるチャンスのある働き方です。通常の採用では短い面接時間で評価されてしまうことが多いですが、紹介予定派遣では実際の業務を通じて自分の仕事ぶりや人柄を自然な形でアピールできるため、面接だけでは伝えきれない魅力を評価してもらえる可能性があります。

また、派遣会社のサポートを受けながら段階的に正社員化を目指すことができるため、精神的な負担も軽くなります。派遣期間中に実績を積み重ねていれば、最終的な面接でも「これまでの成果」を具体的に示すことができるため、自己アピールに自信を持てるようになるでしょう。

実際に職場で信頼関係を築いたうえでの採用判断となるため、形式的な面接だけでは評価されにくいタイプの方にとって、紹介予定派遣は心強い選択肢と言えます。

紹介予定派遣が向いていない人

紹介予定派遣は魅力的な制度ではありますが、全ての人にとって最適な選択肢とは限りません。特に、次のようなタイプの人にとっては、かえって不安やリスクに繋がる可能性があります。

正社員志向がない人

紹介予定派遣は正社員登用を前提とした働き方のため、最初から正社員を目指していない人には向いていません。様々な職場を経験したい人や、働く時間や場所を柔軟に選びたい人にとっては、通常の派遣の方がライフスタイルに合っている場合もあります。

すぐに収入の安定を求める人

紹介予定派遣では派遣期間中、正社員と比べて給与水準が低めに設定されていることが多く、賞与や各種手当も限られるため、高い収入をすぐに得るのは難しいのが実情です。

特に、家計を支える立場にある方や、住宅ローンなど固定費の負担が大きい方にとっては、派遣期間中の収入では生活の見通しが立てづらく、不安定さを感じることもあるでしょう。さらに、場合によっては正社員登用までの期間が延びてしまうリスクもあり、安定を重視する方にとっては慎重な判断が必要です。

できるだけ早く働き始めたい人

紹介予定派遣は、すぐに働き始めたいと考えている人にはあまり向いていない働き方です。というのも、通常の派遣と異なり、紹介予定派遣では事前に書類選考や面接を経る必要があり、すぐに配属されるわけではないからです。加えて、求人数が少なく競争率も高いため、選考に時間がかかることも珍しくありません。

選考の期間が長引くと、その間の収入が途絶えたり、精神的な不安を抱えてしまうケースもあります。今すぐ働いて収入を得たいという方にとっては、こうしたタイムラグが大きな負担になりやすく、紹介予定派遣という選択肢は現実的ではないかもしれません。

派遣という働き方を続けたい人

紹介予定派遣は、あくまで正社員になることを前提とした働き方であるため、派遣社員として柔軟に働き続けたいと考えている人にはあまり向いていません。派遣期間が終了した後は、医療機関や企業側が採用を希望すれば基本的に正社員として雇用される流れとなり、派遣のまま働き続けるという選択肢は想定されていないのが一般的です。

「ライフスタイルに合わせて働きたい」「プライベートを優先しながら仕事を続けたい」といった理由で派遣という働き方を選んでいる人にとっては、紹介予定派遣よりも、一般的な派遣契約の方が希望に合っている可能性が高いでしょう。

新しい環境に慣れるのが苦手な人

紹介予定派遣では、派遣期間中に職場の雰囲気に馴染み、良好な人間関係を築くことが重視されます。正社員登用の判断材料として「職場にうまく適応できているか」が見られるケースも多く、短期間で周囲と打ち解けることが求められる場面もあるでしょう。

しかし、紹介予定派遣はあくまで「派遣社員」として入社するため、最初から正社員と同じように受け入れてもらえるとは限らず、距離を感じてしまうこともあります。特に、新しい環境に慣れるのに時間がかかる人や、人付き合いに慎重なタイプの人にとっては、こうした環境変化が強いプレッシャーやストレスに感じられる可能性があります。

紹介予定派遣でよくある質問

紹介予定派遣は、正社員を目指せる魅力的な制度ですが、働き始める前に知っておくべき注意点もいくつかあります。以下は紹介予定派遣についてよく聞かれる質問です。事前に確認しておきましょう。

40代でも紹介予定派遣で働けますか?

紹介予定派遣の求人には、40代でも応募できるものが多数あります。特に、経験や専門スキルが求められる職種では、即戦力として40代を歓迎する医療機関や企業も少なくありません。 ただし、業界や職種によっては年齢に関する条件が設定されていることもあるため、事前に派遣会社へ相談し、自分に合った求人を紹介してもらうことが大切です。

派遣社員のまま終わることはありますか?

紹介予定派遣では、最長で6ヶ月の派遣期間が定められており、その期間が終了すると、正社員や契約社員など、何らかの雇用形態に切り替える必要があります。 つまり、派遣社員のまま長期間働き続けるということは制度上できない仕組みです。

もし不採用となったり、自分自身が入社を辞退した場合には、別の紹介予定派遣に応募する、もしくは通常の派遣求人に切り替えるといった対応が必要になります。不安なときは、派遣会社の担当者に相談してみることで、自分に合った選択肢を見つけやすくなるでしょう。

紹介予定派遣でも途中で契約終了になることはありますか?

紹介予定派遣であっても、派遣期間中に重大な問題があれば、契約を途中で終了される可能性があります。以下のようなケースは特に注意が必要です。

  • 業務上の大きなミスによって損害を与えた場合
  • 勤務態度に著しい問題がある(無断欠勤や遅刻の常習など)
  • 実際のスキルが申告内容と大きく異なる場合(スキルを偽っていた)

など

正社員として採用される確率はどれくらいですか?

厚生労働省の統計によると、紹介予定派遣から正社員に登用される割合は約6割となっています。ただし、これはあくまで全体の平均であり、業界や職種、企業の方針によって大きく差があるのが実際のところです。

とはいえ、派遣期間中の勤務態度や業務への取り組みが評価され、医療機関や企業の求める人物像にマッチしていれば、正社員として採用される可能性はぐっと高くなります。

紹介された医療機関や企業が合わなければ断ることはできますか?

紹介予定派遣で紹介された求人が、自分に合わないと感じた場合は無理に受ける必要はありません。むしろ、ミスマッチを避けるためにも、早めに断る判断は大切です。

ただし、理由を伝える際には、「なぜ断るのか」を具体的に説明することが大切です。曖昧な返答や一方的な断り方をすると、派遣会社との信頼関係に影響を与える可能性があります。

誠実なやり取りを心がけていれば、求人を断ったからといって、今後の紹介に影響することは基本的にありません。自分に合う働き方を見つけるためにも、率直に気持ちを伝えることが大切です。

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設立 2016年11月1日
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