薬剤師の平均年収の
相場は?手取りは?
病院・薬局など職場別
年収ランキング|転職先で
給料を上げる方法を紹介

投稿日: 2023.06.12 | 最終更新日: 2024.04.10

薬剤師の平均年収は?手取り額は?薬剤師が年収を上げるためのポイントとおすすめの転職先をご紹介します!

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薬剤師は医療現場で欠かせない存在であり、高い専門性を持っています。
そのため、高い給与水準が期待できる職業の1つです。

しかし、同じ職種でも働く場所や働き方によって収入には大きな差があり、薬剤師の平均年収について気になっている方は多いのではないでしょうか。

本記事では、薬剤師の各項目別の平均年収や年収を上げる方法について徹底解説します。

転職や収入アップを考えている方は、ぜひ最後までご覧ください。

【全国平均】
薬剤師の平均年収は約490万円、
手取りは31~33万円

全国平均】薬剤師の平均年収は約490万円、手取りは31~33万円

薬剤師の平均年収は政府統計総合窓口「令和3年賃金構造基本統計調査」によると493万円です。

月給換算では約41万円ですが、手取り額は通常額面の75〜80%程度であるため、ボーナスを除いた手取り額は約31〜33万円程度です。

日本人の平均年収は461万円であるため、薬剤師は他の職種と比べて高い年収が得られます。
給与幅は312〜922万円と広い範囲に分布しており、勤務先や経験など求められるスキルによって収入には大きな差があるようです。

薬剤師の初任給は?

薬剤師の初任給は平均24万円程度です。

病院やドラッグストアなどの職場や地域によっても初任給は大きく変わります。
一般的には、病院で働く薬剤師の初任給は月20万円〜25万円程度であり、ドラッグストアで働く薬剤師の初任給は月30万円前後です。

薬剤師は働く職場によって5万円~10万円もの収入差がでますが、専門性の高い職種のため、初任給は一般の職業と比べて高いと言えるでしょう。

参考記事:薬剤師の初任給は
いくら?新卒の給料や手取りを
勤務先別に解説!
年収アップのポイントも解説!はこちら

項目別で薬剤師の平均年収を比較

ここでは、以下の5つの項目別で薬剤師の平均年収を比較していきましょう。

【年齢別】薬剤師の年収の相場

薬剤師の年収相場をまとめました。

20代では約400万円、30代では約500万円に急上昇し、40代では約550万円、50代では約570万円となります。
60代では定年退職により勤務形態が変化する影響からやや収入は下がりますが、それでも平均年収は約500万円台です。

以下で、年齢別の平均年収について詳しく解説します。

年齢 現金給与額 年間賞与額 年収
20代 平均325.3万円 平均70.9万円 平均396.2万円
30代 平均396.0万円 平均105.0万円 平均501.0万円
40代 平均440.0万円 平均110.0万円 平均550.0万円
50代 平均449.3万円 平均123.5万円 平均572.8万円
60代 平均430.65万円 平均72.8万円 平均503.4万円

20代の薬剤師の年収相場

20代の薬剤師の年収相場

20代の薬剤師の平均年収は約396.2万円です。

年間給与額は平均325.3万円、年間賞与額は平均70.9万円です。
20代の薬剤師は経験不足が大きな要因となり、高い給与はすぐに期待できません。

昇給も経験やスキルアップによって行われるため、給与アップには時間がかかります。
20代でしっかりとスキルアップに取り組むことで、将来的には管理職や専門職としてのキャリアアップも可能となるでしょう。

30代の薬剤師の年収相場

30代の薬剤師の年収相場

30代の薬剤師の平均年収は約501.0万円です。

年間給与額は平均396.0万円、年間賞与額は平均105.0万円です。
経験年数が増え、スキルアップが進んでいるため、20代に比べて年収が上がっています。

ただし、30代後半になると昇給や年収アップの幅が狭くなってくる傾向があり、30代前半で経験を積みながら、年収アップを目指すことが重要です。

業界全体の人材不足が続いているため、スキルのある30代薬剤師の需要が高まっています。

40代の薬剤師の年収相場

40代の薬剤師の年収相場

40代の薬剤師の平均年収は約550.0万円です。

年間給与額は平均440.0万円、年間賞与額は平均110.0万円です。
この年齢層になると経験を積んできた薬剤師が多く、高度な専門知識を持っているため、高い給与水準が保たれています。

薬剤師としての経験も豊富であり、チームリーダーなどの管理職のポジションに就くことも増えてくるでしょう。
また、この年齢層ではキャリアアップのために転職する薬剤師も少なくありません。
ただし、40代後半になると年齢による転職のハードルが高くなるため、年収アップには苦戦するケースもあります。

転職のタイミングには注意が必要でしょう。

50代の薬剤師の年収相場

50代の薬剤師の年収相場

50代の薬剤師の平均年収は約572.8万円です。

年間給与額は平均449.3万円、賞与額は平均123.5万円です。
経験やスキルが高まっているため、30代や40代に比べて年収がさらに上昇しています。

この年齢層では後輩育成や業務改善など、経験を生かした指導やリーダーシップが求められることが多く、管理職への昇進で年収が増えるケースもあります。

ただし、50代後半では定年退職までの時間が短くなってくるため、年収の上昇幅は少なくなる傾向です。
そのため、労働環境や職場の福利厚生などを優先して働く薬剤師も増えています。

60代の薬剤師の年収相場

60代の薬剤師の年収相場

60代の薬剤師の平均年収は約503.4万円です。

年間給与額は平均430.65万円、賞与額は平均72.8万円です。

定年退職が近づくため年収の上昇幅は少なくなり、定年後はパートタイムやアルバイトなどの勤務形態に移行する場合が多いため、他の世代と比べて年収が減少する傾向があります。

【エリア別】薬剤師の年収の相場

ここでは、エリア別で薬剤師の平均年収を比べてみましょう。

エリア別で比較すると、最も平均年収が高いエリアは東海地方の526万円で、平均年収の低いエリアは関西地方の491万円です。
また、東京都では473万円、大阪府では494万円になっており、特に給与水準が高い静岡県の538万円と比べると、主要都市は低い年収水準です。

地方エリアの年収が高い理由は、地方エリアは薬剤師が不足しており、薬剤師の需要が高いことが挙げられます。
また、高齢化により地方の病院や薬局の売り上げが確保できるため、薬剤師の年収が高くなっていると考えられます。

地方では高い年収を得られるだけでなく、物価が安いため生活コストが抑えられるでしょう。
生活水準を上げたい場合は、地方で働くのも良い方法かもしれません。

年収 時給(アルバイト) 時給(派遣)
北海道・東北 507万円 1,970円 2,853円
甲信越・北陸 518万円 1,997円 2,702円
関東 492万円 1,934円 2,349円
東海 526万円 1,988円 2,891円
関西 491万円 1,912円 2,895円
中国 510万円 1,974円 2,800円
四国 501万円 1,899円
九州・沖縄 519万円 1,996円 2,873円

【男女別】薬剤師の年収の相場

薬剤師の年収を男女別で比べてみましょう。

国税庁の「平均給与調査」によると男性薬剤師の平均年収は630.3万円、女性薬剤師の平均年収は545.3万円です。

日本の全職種の平均年収は男性567万円、女性280万円なので、薬剤師の年収は男女ともに全職種の平均年収よりも高い水準だと言えます。
男女の平均年収には約85万円もの差があり、男性の方が平均年収は高いという結果となりました。

薬剤師は産休・育休休暇の取得や時短勤務など、ライフプランに合わせた働き方がしやすい職場が多く、ライフスタイルが変化しやすい女性が働きやすい職種だと言えるでしょう。

ライフスタイルに合わせた結果、年収に男女差が現れたと言えます。

男性 女性
薬剤師の平均年収 630.3万円 545.3万円
日本の平均年収 567万円 280万円

【働き方(雇用形態)別】薬剤師の年収の相場

薬剤師の働き方は正社員と短時間労働者(パート・アルバイト)に分けられます。

国税庁の「民間給与実態統計調査」によると、正社員として雇用されている薬剤師の平均年収は580.5万円で、短時間労働者の場合は267.1万円です。(「実労働日数14.8日×1日当たり所定内実労働時間数5.9時間×1時間当たり所定内給与額2414円×12ヶ月+年間賞与その他特別給与額142千円」で算出)

正社員との差は約313.4万円にもなりますが、パートやアルバイトの雇用形態で週5日(月20日)、1日8時間働いた場合は約477万円になることが分かりました。

なお、日本の非正社員(パート・アルバイト)の平均年収は198万円ですので、薬剤師はパート・アルバイトとして働いた場合でも平均より高い年収を得られるでしょう。

家庭やプライベートを重視しながら手堅く収入を得たいという方には、パート・アルバイトは魅力的な働き方です。

正社員 短時間労働者
(パート・アルバイト)
薬剤師の平均年収 580.5万円 477万円(週5日×8時間)
日本の平均年収 461万円 280万円

【職場別】薬剤師の年収の相場

薬剤師は、調剤薬局や病院、ドラッグストア、製薬会社など、様々な職場で活躍することができます。
職場によって平均年収に大きな違いがあるため、自分のキャリアプランや希望に合った職場選びが重要です。

それぞれの職場での平均年収を見ていきましょう。

職場別 年収
製薬会社 約720万円
ドラッグストア(一般職) 500~600万円
ドラッグストア(管理薬剤師) 550~700万円
ドラッグストア(エリアマネージャー) 650~1000万円
病院(一般職) 約380万円
病院(薬剤師主任) 約500万円
病院(薬剤師部長) 600~700万円
調剤薬局(一般職) 450~550万円
調剤薬局(管理薬剤師) 500~650万円
調剤薬局(エリアマネージャー) 550~800万円

製薬会社

製薬会社

企業で働く薬剤師の平均年収は約720万円と、他の職場と比べると高めの年収です。

MRなどの自社の医薬品情報を医師へ売り込む営業職や、新薬を開発する研究開発職では年収1,000万円を超える場合もあります。
製薬会社での勤務は、高い年収が見込めるだけでなく、新薬の開発や治験に携わることができるため、多くの薬剤師にとって魅力的な職場です。

製薬会社での転職は、難易度が非常に高いと言われています。
まず、求人情報が非公開として扱われることが多く、求人を見つけること自体が非常に困難です。
また、製薬会社の求人は人気があるためライバルが多く、面接の難易度も高いとされています。
そのため、製薬会社への転職を考える場合は転職サイトを利用した情報収集や面接対策をお勧めします。

ドラッグストア

ドラッグストア

ドラッグストアで働く薬剤師の平均年収は、役職によって異なりますが、一般職の薬剤師では500〜600万円程度、管理職の薬剤師では550〜700万円程度、エリアマネージャーでは650〜1000万円程度です。

ドラッグストアは店舗を急速に拡大しているため、慢性的な人手不足に悩まされています。
そのため、ドラッグストアで働く薬剤師の需要が高まっており、病院や調剤薬局で働く薬剤師と比較して、ドラッグストアの薬剤師の平均年収は高くなっています。

ドラッグストアの薬剤師は夜間や土日にも営業する店舗が多く、勤務時間が長くなりやすい傾向です。
それでも高い年収を得られることから、多くの薬剤師がドラッグストアでの就職を選んでいます。

病院

病院

病院の一般職の薬剤師の年収は約380万円、薬剤師主任は約500万円、薬剤師部長は600〜700万円程度とされており、他の職場と比べてやや低めの給与水準です。

病院は、医師や看護師などの薬剤師以外の医療従事者に対する人手不足が深刻です。
医師や看護師がいないと診察や入院診療(病床稼働)が行えないため、病院はそちらにコストをかけます。

そのため、診療報酬を稼ぐ役割をほとんど担っていない薬剤師の平均年収は低くなりやすいです。
また、新卒の学生を毎年多く採用するため、平均年収が低く算出されやすいという傾向もあります。

しかし、病院での薬剤師の仕事にはやりがいを感じる人が多く、新卒・既卒問わず人気の職場です。
一般病院では、年功序列のように長期的に勤務することで年収が上がる給与体系を採用しているところがほとんどです。

長く働くことで高い給料を得やすくなるでしょう。

調剤薬局

調剤薬局

調剤薬局勤務の薬剤師の年収は他の職場と比べると平均的な年収と言えます。

一般職で450〜550万円、管理薬剤師で500〜650万円、エリアマネージャーで550〜800万円です。
薬剤師の仕事としては特別に高収入だというわけではありませんが、調剤薬局の薬剤師は安定した収入を得られる点が魅力的な職場です。

調剤薬局での薬剤師は新卒時にはやや高めの年収を得られますが、一般職のままだと年収はそれほど上がりません。その後も高い昇給は見込めない場合が多いでしょう。
しかし、管理薬剤師になることで手当てが上乗せされるので、調剤薬局で働き続ける場合は管理薬剤師を目指すのがお勧めです。

参考記事:管理薬剤師の
業務とは?
一般の薬剤師との
仕事内容や年収の違いを解説!はこちら

ここまで様々な視点から薬剤師の平均年収をご紹介しました。しかし、これらはあくまでも平均的な年収の相場です。
実際の年収は薬剤師の勤務先や職種、経験年数、地域、能力や資格などの様々な要因によって異なります。

薬剤師の年収については、一般的には求人情報や転職サイト、業界団体が発表する報告書などを見ることができますので、自分の年収を比較する際の材料として参考にしてみましょう。

薬剤師が平均年収・給料を
上げるポイントは4つ!

薬剤師が平均年収を上げるポイントは、以下の4つです。それぞれのポイントについて詳しく解説します。

昇給制度や昇進による収入アップ

昇給制度や昇進による収入アップ

薬剤師が平均年収を上げるために、まずは勤務先の昇給制度や昇進に注目しましょう。

キャリアアップを目指し、スキルアップや貢献度の高い業務に積極的に取り組むことで、昇給や昇進に繋がる可能性が高くなります。
しかし、実際には役職が空くことが少なく、年収としては500万円台程度で頭打ちになる場合が多いと言われています。

また、職場によって異なりますが、多くの職場では定期的な昇給があることがほとんどです。
定期的な昇給には勤続年数が必要ですが、安定した収入アップが望めるでしょう。

副業による収入アップ

副業による収入アップ

薬剤師を雇用する病院や企業の中にも、副業を認めるケースが増えてきています。

薬剤師の副業としては、調剤薬局などで人手不足になる土日や夜間のパートや単発派遣が一般的です。
派遣やパートの場合、薬剤師の時給は高く設定されています。

ただし、副業は勤務先との調整が必要なため、事前に勤務調整ができるか確認しておきましょう。他の方法では、これまでのスキルや経験を活かしたWebライターやブログ運営などの調剤とは異なる仕事に挑戦してみるのもお勧めです。
職場によっては副業を禁止している場合があり、副業を始める場合は働いている職場の就業規則を確認しましょう。

また、管理薬剤師や公務員薬剤師は、日本薬剤師会「薬局における法令遵守体制整備の手引き」によると、法律により副業禁止が義務付けられているので注意が必要です。

資格取得による年収アップ

薬剤師の資格には、取得ができれば収入アップが見込める資格があります。

ここでは、3つの資格をそれぞれの業務内容と必要要件をあわせて解説します。

管理薬剤師

管理薬剤師とは、調剤薬局や店舗においての責任者です。

法律によって医薬品を取り扱う場所には管理薬剤師の設置が義務付けられています。
管理薬剤師は薬剤師チームのリーダーとして、通常の業務に加えて、従業員の監督や医薬品の管理を担当します。

管理薬剤師になるための要件は、令和元年の薬機法改正により、日本薬剤師会「薬局における法令遵守体制整備の手引き」で、薬局における実務経験が少なくとも5年以上ある認定薬剤師が要件とされました。

つまり、管理薬剤師になるためには「薬局での5年以上の実務経験」と「認定薬剤師の資格」の2つが必要要件です。
管理薬剤師は責任のあるポジションのため、多くの職場で役職手当が付きます。

現在働いている職場の役職手当を確認しておくと良いでしょう。
また、転職の際にはマネジメント経験のある薬剤師として採用されやすく、さらに年収アップが期待できます。

参考記事:管理薬剤師の
業務とは?
一般の薬剤師との
仕事内容や年収の違いを解説!はこちら

認定薬剤師

認定薬剤師とは、研修認定薬剤師制度のもと研修を受講し、一定期間内(新規4年以内、更新3年毎)に所定の単位を取得したと認定された薬剤師です。

管理薬剤師になるための要件として、認定薬剤師の取得が加わり、キャリアアップには必須の資格となりました。
認定薬剤師を取ると、薬局は「かかりつけ薬剤師指導料」地域体制加算が算定できるので、資格手当が付く場合があります。

さらに、転職時には多少の年収アップが期待できるでしょう。

専門薬剤師

専門薬剤師は、医薬品の知識だけでなく、病態などの臨床的な知識が必要とされ、認定されれば専門分野のスペシャリストとして活躍できます。

専門薬剤師にはそれぞれの専門分野があり、専門分野の団体が要項を定め、認定を行っており、団体の定める講習の単位取得や、学会での研究論文や学術論文の発表など、定められた条件は各団体によって異なります。

専門薬剤師はかなり難易度の高い資格ですが、専門性を生かした薬物療法のサポートができる人材として高い需要が見込め、一般的な薬剤師よりも高い年収が期待できるでしょう。

転職による収入アップ

薬剤師として年収アップを目指すなら、転職も効果的な方法の1つです。

薬剤師は需要が高く、転職市場も非常に活発に動いています。
転職によって労働条件が変わることや、経験やスキルを評価されることで新しい職場での年収アップの可能性があります。

また、新しい職場でのスキルアップによって将来的にも収入が上がることも期待できるでしょう。
ただし、転職には転職先になじめなかったなどのリスクもあります。

しっかり情報収集し、慎重に検討することが大切です。

薬剤師が年収・給料アップを
目指すためにお勧めの転職先6選!

薬剤師が働ける場所は多岐にわたり、それぞれの職場によって業務内容や役割も異なります。

薬剤師の主な転職先は以下の6つです。それぞれの仕事内容についてご紹介します。

病院

病院

病院の薬剤師の仕事内容は、医師や看護師と協力しながら、患者様の薬物療法に関する管理や指導、薬剤の調剤などを行います。

薬剤師が患者様に薬物療法に関する情報を提供することもあり、処方された薬の種類や量、服用方法、副作用や相互作用などに関する情報を患者様に提供し、薬物療法への理解を促します。

病院の薬剤師は、多職種の医療チームの中では「薬の専門家」としての役割を持ち、専門性の高い業務を担っています。
病院の勤務時間は定時通りで終わることが多く、保育施設のある病院が多いため育休後の復帰もしやすい職場環境でしょう。

病院は医療チームの一員として、医療現場に携われるので専門性を磨きたい方から人気の職場です。

調剤薬局

調剤薬局

調剤薬局の薬剤師の仕事内容は、処方箋に基づいた薬剤の調剤や在庫管理、服薬指導や副作用の管理、医師や患者様との連絡調整、健康相談など幅広い業務が存在します。

主な業務は、処方箋を受け取り、薬剤師が患者様に適切な薬を調剤し、薬の服用方法や注意点を説明することです。
薬剤師は、患者様のお薬手帳から内服している薬と処方された薬の併用などを考慮して、適切なアドバイスを行います。

調剤薬局は患者様がよく訪れる場所であるため、薬剤師は患者様と直接関わることが多く、薬の提供だけでなく、健康相談や情報提供なども重要な業務の1つです。

患者様とのコミュニケーションを通じて、健康をサポートできるとやりがいを感じられるでしょう。
また、調剤薬局は通常の勤務時間内で働くことが多く、保育施設の提供がある調剤薬局もあるため、育児と両立することも可能です。

ドラッグストア

ドラッグストア

ドラッグストアの薬剤師の仕事内容は、主に医薬品の販売や薬剤情報の提供です。

最近では、調剤薬局が併設されているドラッグストアも増えてきており、調剤が併設されている店舗では調剤業務を行う場合もあります。また、医薬品以外にもドラッグストアには健康食品を求められるお客様もいるため、健康相談や健康食品の情報提供も仕事の1つです。

ドラッグストアでは薬に関わる業務以外にも、レジ打ちや商品の陳列、品出しを行う場合もあります。
一般的に、病院や調剤薬局と比べて開店時間が長く、土日祝日も営業している場合がほとんどです。

そのため、薬剤師は不規則なシフトや環境で働くことになりますが、その分高い年収が期待できるため人気の職場です。

大手製薬会社のMR

MRとは「Medical Representatives」の略で、日本語に訳すと医療情報担当者を意味します。

製薬会社のMRとしての仕事内容は、医療関係者へ製薬会社が開発した薬の情報提供や営業活動です。
MRは自社製品の特徴や効果、使用方法、副作用などに関する知識を習得し、医療関係者にその情報を伝えるための活動を行います。

自社製品の使用方法や注意点、副作用や禁忌事項などを説明し、正しい薬の使用方法や安全性についての知識を伝えることがMRには求められます。

自社製品を販売するための提案や契約の交渉、市場動向の調査や報告などもMRの業務の1つです。
MRは、医療や薬剤に関する専門的な知識が求められるだけでなく、コミュニケーションスキルも重要な要素です。

就職は狭き門ですが、高い年収が期待できることから、薬剤師にとって魅力的な職場の1つと言えます。

製薬会社の研究・開発職

製薬会社の研究・開発職

製薬会社の研究・開発職は、新しい薬剤の研究・開発が主な仕事内容です。

医学的な文献調査や臨床試験の計画・実施・データ解析、薬剤品質の評価など、業務は多岐にわたります。
新薬の開発では、臨床試験の計画・実施・監視、副作用の調査・報告、薬物動態学や薬理学などの知識を活かしたデータ解析を行います。

既存薬の改良では、市販薬や医療用医薬品の品質管理や、副作用の発生状況の調査・分析を行い、品質の向上や新たな効能の発見に取り組みます。

研究・開発職は、多大な投資を必要とする新薬の開発において、企業の中核的な存在です。
最新の医療・科学技術を駆使して新薬開発に取り組みます。

高い専門性と責任感が求められる職種であり、製薬会社の中でも特に高い年収が期待できる職場です。

医療機器の営業職

医療機器の営業職は、医療機器メーカーでの営業担当者を指します。

医療機器メーカーが開発・製造した医療機器を病院や医療施設に販売するために、営業活動を行います。
医療機器の営業職は、医療関係者とのコミュニケーションが重要なポイントです。

病院や医療施設の医師、看護師、技師など、様々な立場の人々と話し合い、製品の特徴や効果、使用方法、安全性などについて説明する必要があります。

また、競合他社の製品と比較して自社製品の優位性をアピールすることや、顧客の要望に応えるためのカスタマイズ提案、契約の交渉なども重要な業務の1つです。

さらに市場動向の把握や市場調査なども行い、会社の戦略立案や戦略実行に貢献します。
医療機器の営業職には、医療や医療機器に関する専門的な知識が求められます。

医療機器メーカーの営業職は営業スキルやコミュニケーション能力が必要ですが、高い年収が期待できる魅力的な職場です。

薬剤師の転職方法は3つ!

薬剤師が転職を考えた時の転職方法は大きく3つに分けられます。
ここでは、それぞれの転職方法のメリットデメリットについて解説します。

知り合いからの紹介

1つ目の転職方法は知り合いからの紹介です。

知り合いからの紹介のメリットは、転職先で働いている人から直接情報を得られるので、職場の実態を教えてもらえることです。
特に、業界や職種に詳しい人からの情報は貴重で、入社前に抱える不安や疑問を解消することができるでしょう。

また、紹介してくれた人と一緒に働けるという点も魅力的です。
一方で、条件面で合わなくても断りにくいというデメリットがあります。

知り合いからの紹介であるため、断る場合にはその点も考慮しておく必要があるでしょう。

病院HPや企業HPなどから自分で応募

病院HPや企業HPなどから自分で応募

2つ目は病院HPや企業HPなどから自分で応募する方法です。

自分で直接求人情報を確認して応募をするので、最短で応募できるのが最大のメリットでしょう。
企業や病院の求人情報は、転職エージェントや求人サイトよりも早く公開される場合があり、採用枠が限られている中でもいち早く応募できます。

一方、デメリットとしては、候補となる求人数が限られていることや、求人情報の内容が不十分な場合があることです。
また、面接日程の調整や条件面の交渉を個人で行う必要があり、転職活動にかかる負担が大きくなります。

紹介会社経由での求人検索、応募

3つ目は紹介会社を利用して求人検索、応募をする方法です。

求人情報は企業や病院の公式ウェブサイトだけでなく、転職エージェントや求人サイトからも確認できます。
数多くの求人情報が集まっているため、複数を比較しながら自分に合った職場を選べます。

また、スケジュールの調整や自分では提案しにくい条件面の交渉を代行してくれるので、転職活動の負担が軽減できるのが大きなメリットです。
紹介会社を利用する場合は、病院と企業との間に担当者が入るため、自分のペースで就職活動をしにくくなることがデメリットと言えるでしょう。

そのため、担当者と連携をしっかりと取りながら進める必要があります。
病院や企業と直接連絡しなくて良いので、担当者と連携が取れていれば利便性が高い転職方法です。

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薬剤師として転職を成功させるためのポイントは?

薬剤師が転職を成功させるためには、以下の3つのポイントが大切です。

ここでは、それぞれのポイントについて解説します。

転職の希望条件を明確にする

転職の希望条件を明確にする

まずは転職の希望条件を明確にしましょう。

自分が希望する条件を細かく書き出し、自分にとって最も重要な条件を優先順位付けしておくことが大切です。
例えば、勤務地や職場の雰囲気、待遇、福利厚生、年収、やりがいや成長できる環境など、自分にとって重要な条件を挙げていきます。

そして、自分にとっての重要な条件から、さらに優先順位をつけていきます。
この手順を行うと、自分にとっての転職の希望条件が明確になり、その結果自分にあった求人情報を選別しやすくなります。

求人情報は数多くあるので、転職に成功するためには、まずは自分に合った求人情報を見つけることが大切です。
そのために、自分が希望する条件に対し、優先順位を付けて書き出し、自分の転職の希望条件を明確にしましょう。

転職先の情報収集を収集する

転職先の情報収集を収集する

転職を成功させるためには、転職先の情報収集が欠かせません。

病院や企業の情報を徹底的に調べ、転職におけるミスマッチを減らすことが重要です。求人票だけでは分からないことも多いため、自分でもリサーチをしましょう。
また、募集要項には掲載されていない情報を収集するためには、転職サイトの活用がお勧めです。

転職サイトに登録しておくと、未登録では見られない非公開の求人や特定の人材派遣会社でのみ取り扱っている求人など、様々な求人を紹介してもらえる可能性があります。
また、自分だけでは見つけられなかった求人が見つかる場合もあり、自分の希望する条件に合った職場に転職できる可能性もあがります。

自分に合った職場を見つけるために、様々な方法で情報収集を行いましょう。

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志望動機を明確にする

転職を成功させるためには、明確な志望動機が重要です。

採用側は、求職者が企業に合っているか、長く働いてくれるかを見極めるため、志望動機を重要なポイントとして考えています。
ここで「なぜここで働きたいのか」「入職後のキャリアについてどう考えているか」を明確にまとめておきましょう。

もし自信がなければ、転職サイトのアドバイザーに相談することがお勧めです。
転職サイトでは、求人情報の提供だけでなく、転職活動においても様々なサポートをしてくれます。

転職のプロであるアドバイザーが志望動機の考え方のポイントを教えてくれるので、一度相談してみても良いでしょう。

まとめ

この記事では薬剤師の平均年収について様々な視点から年収を比較し、年収を上げるための方法、転職を成功させるためのポイントをご紹介しました。

薬剤師の平均年収は約490万円ですが、職場によって平均年収には大きな差があります。
年収を上げたい方は転職を考えてみても良いでしょう。

しかし、多くの方が現在の仕事を続けながら転職活動を行うため、一人で全てをこなそうとすると非常に大きな負担となり転職活動を中断してしまう場合があります。

転職サイトを活用することで、転職サイトのアドバイザーから求人情報の収集や書類作成、面接対策など、様々な面でのサポートを受けることができます。

転職を考えている薬剤師の方にとって転職サイトのアドバイザーは非常に頼りになる存在です。
転職サイトは相談だけでも利用できるため、転職を考えている薬剤師さんは一度登録してみてはいかがでしょうか。

年収を上げたい薬剤師におすすめの転職サイト3社

薬キャリAGENT

薬キャリAGENT
https://agent.m3career.com/

  • 登録者数No.1(※薬剤師ポータルサイトにて19社中、年間登録者数No.1(2015年3月エムスリーキャリア調べ))
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保有求人数 常時60,000件以上
総合評価 4.88/5.0
アポプラス薬剤師

アポプラス薬剤師
https://www.apo-mjob.com/

  • 価値観や相性を踏まえたうえで一人ひとりに合った職場を提案
  • 無料の個別相談会を実施
  • 日本全国11ヶ所の拠点で転職サポートを受けることが可能
保有求人数 約44,000件
総合評価 4.88/5.0
ファルマスタッフ

ファルマスタッフ
https://www.38-8931.com/

  • 全国に12拠点を展開し、一人ひとりと向き合う個別相談を重視している
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求人数 47,000
総合評価 4.85/5.0

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設立 2016年11月1日
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