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理学療法士が採用担当者に響く
志望動機を作成する・伝えるコツ
「なぜ今転職するのか?」を前向きに伝える
何となく転職を考えているという印象を与えてしまえば、選考では不利になります。
とはいえ、「今の職場では得られない経験がしたい」「もっと自分らしく働きたい」と思う気持ちは、多くの方が抱える自然な悩みではないでしょうか。
他の選考者と差をつけるためにも、前向きな姿勢を示すことが大切です。
- 新しい技術を習得して、より幅広い患者さんを支援したい
- 回復期での経験を活かし、退院後の生活にも深く関わっていきたい
- チーム医療に力を入れている環境で、他職種の考え方も知りつつ理学療法士としての知見を伝えたい
転職を考える背景に前向きな目的があると伝われば、面接官も安心して受け入れやすくなります。
志望先の理念や特徴に合わせて話す
採用側は応募者が本当に職場のことを理解しているかどうかをしっかり見ています。
しかし、理念や特徴を事前に調べていないと、どの職場にも通用するような一般的な理由しか話せなくなってしまいます。
- 「ただ動けるようにするのではなく、日常生活が送れるようにサポートする」という自立支援の考え方に惹かれました。特に、リハビリに家事動作や買い物動作を取り入れる方針に共感し、自分もそうした現場づくりをしたいと感じました。
- チーム医療での連携を重視している点が自分の理想と一致しました。現職でも他職種カンファレンスに参加していたが、ここではさらに他職種と密に連携し、退院後の支援までチームで取り組める点に強く魅力を感じています。
志望先の理念や特徴に沿って動機を考えることで、共感と説得力のある志望動機がつくれます。
自分の強みを職場ニーズに結びつける
強みを伝えるときは、それが職場のどんな場面で活かせるのかまでセットで話すことが大切です。
なぜなら、採用担当者は「この人が現場でどんな貢献をしてくれるか」を見ているからです。
- 高齢者施設での勤務経験があるなら、「認知機能の状態に配慮しながら、安全に運動指導ができる」と伝えると、認知症ケアに注力する施設でのニーズと結びつく
- 急性期での経験があるなら、「早期離床を意識した訓練や多職種との迅速な連携が得意です」と説明すると、即戦力としての強みが伝わる
自分が持っているスキルや経験を応募先の特徴やニーズに合わせて伝えることで、より評価されやすくなります。
なぜここ(応募先)でないといけないのか明確にする
他の選考者もよく書いているような、どの職場にも通用する志望動機では印象に残りません。
採用担当者は「なぜうちを選んだのか?」という点から、応募者の本気度を見極めようとしています。
そのためには、応募先の理念や方針に共感した理由や、他の職場ではなくここを選んだ根拠を具体的に伝えることが大切です。
たとえば、「貴院が在宅復帰に向けた支援を重視している点に強く共感したため、志望いたしました。前職でも退院前訪問に同行する機会が多く、実際の住環境を確認しながら必要に応じてリハビリ内容を調整する経験を積んでまいりました。今後も生活に直結する支援に積極的に関わり、一人ひとりの暮らしを支えるリハビリを実践していきたいと考えています。」
このように、理念への共感と自分の経験をつなげることが効果的です。
自分の価値観や経験と応募先の特徴が一致していると伝えることで、「この人はうちで活躍してくれそう」と思ってもらいやすくなります。
自分を雇用することで応募先にどんなメリットがあるのか伝える
採用担当者が最も知りたいのは、「この人を採用すると、現場にどんなプラスがあるのか?」という点です。
どれだけ意欲や経験を語っても、それが職場の課題解決や目指す方向性とどうつながるのかが見えなければ、評価されません。
たとえば、「前職では後輩のOJTを任されていたため、新人指導マニュアルの整備や育成計画の提案といった業務にも貢献できると考えています」のように、具体的な行動や提案まで示すと職場の即戦力として期待されるでしょう。
また、「認定理学療法士(脳卒中)として、神経系疾患に対するリスク管理や回復過程への理解が深いため、安全性の高い介入とエビデンスに基づいたリハビリテーションを現場に提供できます」といったように、専門性を通じたチーム全体への波及効果も伝えられると、より強力なアピールになります。
「自分が活躍することで、職場にどんなメリットがあるのか」を伝えられると、採用担当者の中であなたを迎え入れる理由がはっきりするのです。
理学療法士が志望動機を聞かれる
理由とは?
転職活動で「志望動機」を聞かれる理由は、応募者のやる気や価値観を知るためだけではありません。
採用担当者は、「自社との相性」や「長く働いてくれそうか」といった視点で、応募者の本気度と方向性を確認しようとしています。
特に大切なのが、「転職理由」と「志望動機」の違いを理解し、それぞれを適切に伝えることです。
- 転職理由:なぜ現職を離れようと思ったのか(課題・限界の整理)
- 志望動機:なぜその応募先で働きたいと思ったのか(価値観・理想との一致)
この違いを曖昧なまま伝えてしまうと、「辞めたい理由」だけが目立ち、ネガティブな印象を与えてしまうことも。
たとえば、「業務が忙しすぎたから辞めました」と伝えるだけでは一方的な印象になりますが、「患者さん一人ひとりと向き合える環境で働きたいと考え、少人数制のリハビリを重視する貴院に魅力を感じました」と続けることで前向きな意欲が伝わります。
転職理由はこれまでの状況を伝えるための説明であり、志望動機は今後の働き方への意欲や方向性を示すものです。
この2つをしっかり使い分けることで面接でも話の軸がぶれず、「考えが明確で信頼できる人」という評価につながるでしょう。
理学療法士の志望動機|
3つの基本構成
現職(前職)での経験
志望動機の冒頭では、これまでにどのような経験を積んできたかを簡潔に伝えることが大切です。
ここでの目的は、「自分がどんな理学療法士なのか」「何に強みがあるのか」を相手にイメージしてもらうことです。
たとえば、
「急性期病院で3年間勤務し、早期離床や廃用予防に力を入れてきた」
「回復期病棟で自宅退院を目標に、家屋環境に合わせたADL指導や福祉用具の検討を行っていた」
といった内容があると、相手はあなたの専門性や適性を具体的に想像できます。
ここでは、特別な経験を強調する必要はありません。ありのままの業務内容を事実ベースでわかりやすくまとめることが大切です。
志望先を選んだ理由
志望動機の中核になるのが、「なぜこの職場なのか」という部分です。
どんなに立派な経歴があっても、「どこでも通用するような理由」では採用担当者の印象には残りません。
大切なのは応募先の理念や取り組みに共感し、それに対して自分がどんな価値を提供できるのか。
つまり応募先にとってのメリットを具体的に伝えることです。
たとえば、
「回復期リハビリテーション病院で勤務しており、退院前の家屋訪問や福祉用具の選定なども行ってきました。このような経験を積んできたからこそ、訪問リハビリの現場では前任の担当者がどのような支援を意図していたのかを理解しやすく、スムーズな引き継ぎにもつながると感じています」
といったように、経験の延長線上にある貢献を示すと説得力が増します。
応募先との相性が良く、実際にその職場で活躍する姿がイメージできるような伝え方を意識することで、自然と好印象につながります。
今後のビジョン・貢献できること
志望動機の締めくくりでは、「これからどう成長していきたいか」と「応募先でどんな貢献ができるか」をセットで伝えると効果的です。
ここでは、“してもらいたい”ではなく、“自分がどう役立てるか”という視点が大切です。
たとえば、「これまで急性期病院での経験を通して、リスク管理や早期離床の重要性を学んできました。今後は回復期での支援を通じて、生活動作の改善や退院後の自立に向けたリハビリを提供できるよう成長したいと考えています」といったように、これまでの経験と将来の目標がつながっていると説得力が高まります。
「こんな働き方がしたい」だけで終わらず、「だからこの職場を選んだ」「だから役に立てる」というつながりがあれば志望動機に深みが出ます。
理学療法士の転職用志望動機の例文をパターン別に紹介
施設形態別にみる理学療法士の志望動機例
介護老人保健施設(老健)への転職を希望する場合
回復期リハビリテーション病院で勤務し、主に自宅退院を目指す方へのADL訓練や家屋訪問、福祉用具の選定などに携わってきました。その中で、「退院された方が実際に自宅復帰できたのかどうか」「その後の生活がうまく継続できているのか」が気になるようになり、退院後も継続的に関われる介護老人保健施設での勤務を希望するようになりました。
貴施設が取り組まれている在宅復帰支援の充実や、ご家族との情報共有を大切にされている点に共感しました。これまでの経験を活かし、ご利用者様の生活背景や目標に合わせた支援を行い、在宅生活へのスムーズな移行に貢献していきたいと考えています。
訪問リハビリテーションへの転職を希望する場合
総合病院にて急性期から維持期まで一貫して関わる体制の中で、術後のリスク管理からADLの改善、自宅退院に向けた支援まで幅広く経験してまいりました。その中で、「退院後も継続的に支援できていたら、もっとその人らしい生活が支えられたのではないか」と感じる場面が多くあり、訪問リハビリという選択肢に強く関心を持つようになりました。
貴施設のように在宅での生活支援を重視し、多職種で連携しながらリハビリを提供されている環境であれば、これまでの経験を活かしつつ、日常の暮らしに根ざした支援を行っていけると感じております。
今後はご利用者様の生活環境に合わせて実際の動作や生活リズムに合わせた訓練を行い、住み慣れた自宅で安心して暮らせるようサポートしていきたいと考えております。
クリニックへの転職を希望する場合
これまで回復期リハビリテーション病院に勤務し、自宅退院を目指す患者様へのADL訓練や生活指導を中心に経験を積んできました。一方で、急性期を経ずに地域で暮らしながら治療を受けている方や、年齢層の幅広い整形外科疾患の方と関わりたいという思いが強くなり、クリニックでの勤務を志望いたしました。
特に学生や働き盛りの世代など、さまざまなライフステージにある方の「日常生活や活動の復帰」にリハビリを通じて関われる点に魅力を感じました。
貴院のように外来リハビリに力を入れ、個別性の高い支援を大切にされている環境であれば、これまで培った支援スキルを活かしながら、より柔軟に対応できると考えております。
今後は治療だけでなく予防・再発防止の視点も大切にし、地域の方々の健康維持に貢献していきたいと考えています。
回復期リハビリテーションへの転職を希望する場合
急性期病院で勤務し、主に術後や発症直後の患者様へのリハビリを担当してきました。そのような日々の中で「もう少し長く関われたら、より深い支援ができるのではないか」と感じるようになり、生活動作の回復や自宅復帰までを見据えて関われる回復期リハビリテーションへの転職を志望いたしました。
貴院のように、多職種で連携しながらチームで患者様を支える体制が整っている環境であれば、これまでの急性期での判断力やリスク管理の経験を活かしつつ、より丁寧な個別支援を行えると考えています。
今後は患者様の生活背景を踏まえた現実的な目標設定や、在宅復帰に向けた支援体制づくりにも積極的に関わり、リハビリの質を高めていきたいと思っております。
急性期リハビリテーションへの転職を希望する場合
回復期リハビリテーション病院で勤務し、自宅復帰を目指す患者様へのADL訓練や環境調整、家族支援などに携わってきました。その中で、「もっと早い段階から関わることで、機能回復や退院後の生活設計に大きな違いが出るのではないか」と感じるようになり、急性期でのリハビリに挑戦したいと考えるようになりました。
貴院のように発症・術直後からの早期介入を重視し、チームで情報共有しながら迅速に支援していく体制が整っている環境に魅力を感じています。
これまでの回復期での経験を活かし、入院初期からその後の生活を見据えた目標設定を行いながら、医療チームの一員として現場に貢献していきたいと考えております。
退職理由別にみる理学療法士の志望動機例
人間関係の悩みから転職を希望する場合
前職ではリハビリ業務に取り組む一方で、職場内の連携に難しさを感じることがありました。今後はチームで協力しながら支援できる環境で、自分の力を発揮したいと考えています。
貴施設のように多職種での連携を大切にされている現場であれば、これまでの経験を活かしながら、より良い支援ができると感じています。
給与や待遇に不満があって転職する場合
前職では待遇面に課題を感じる中でも、日々のリハビリ業務には誠実に取り組んでまいりました。長く安心して働ける環境を求める中で、貴施設の安定した運営体制や働きやすさに魅力を感じ志望いたしました。
これまでの経験を活かし、ご利用者様に寄り添った支援を継続していきたいと考えています。
スキルアップやキャリアアップを目指して転職する場合
前職では主に回復期のリハビリを担当してきましたが、今後はより幅広い疾患やケースに対応できる力を身につけたいと考え、転職を決意しました。
貴施設では研修制度が整っており、実務を通して成長できる環境に魅力を感じています。
これまでの経験をもとに、より質の高い支援ができる理学療法士を目指して取り組んでまいります。
ライフスタイルや家庭の事情で転職する場合
出産を機に一度現場を離れましたが、日々の育児を通じて「人を支える仕事」の意義をあらためて実感し、理学療法士としてもう一度現場に戻りたいという思いが強くなりました。子育ても少しずつ落ち着いてきた今、無理なく働ける環境でこれまでの経験を活かしながら支援を続けていきたいと考えています。
貴施設の柔軟な勤務体制や、職員同士が協力し合える雰囲気に魅力を感じました。限られた時間の中でも、ご利用者様一人ひとりに丁寧に向き合い、安心して任せていただける支援ができるよう努めてまいります。
転職でよくあるNG志望動機と
その改善例
否定的な理由(人間関係・待遇)だけを強調してしまう
転職理由として「人間関係に悩んだ」「待遇に不満があった」といった話はよくあることです。
しかし、それをそのまま志望動機として書いてしまうと、「不満をぶつけたい人」「また同じ理由で辞めそうな人」と受け取られてしまう恐れがあります。
NG例
「現職では上司との関係がうまくいかず、自分の意見も聞いてもらえない状況が続いたため、転職を決意しました。」
人間関係の不満だけを前面に出すとネガティブな印象が強くなり、志望先のメリットや前向きな気持ちが伝わりません。
改善例
「現職ではリハビリ業務に取り組む中で、チームで協力しながら支援することの大切さを改めて感じました。今後は多職種と連携しながら、ご利用者様一人ひとりに丁寧に関われる環境で働きたいと考えております。」
ネガティブな経験の中から「学び」や「気づき」を伝えることで、前向きな転職理由へと変えることができます。
「なんとなく」や抽象的すぎる動機
志望動機でよくあるのが、「もっと成長したい」「やりがいを感じたい」といった抽象的な表現だけで終わってしまうケースです。
一見前向きな言葉に聞こえますが、採用担当者からすると「具体的に何がしたいのか」が見えず、本気度や準備不足と受け取られることもあります。
NG例
「幅広く経験を積みたいと思い、貴施設を志望しました。」
内容が漠然としていると、「本当にうちの施設を調べたのか?」「他でも通用する話では?」と感じられてしまいます。
改善例
「回復期での経験を通じて、退院後の生活を意識した支援に関心を持つようになりました。貴院の「生活の場につなぐリハビリを」という理念に共感し、単なる機能回復にとどまらず、その人らしい生活を支える支援に関わりたいと考え志望いたしました。」
応募先独自の方針やキャッチフレーズを取り上げて「なぜこの施設なのか」を言語化できれば、志望動機に具体性と説得力が生まれます。
【まとめ】志望動機で差がつく!
理学療法士転職の成功ポイント
書き方・伝え方で印象は変わる
志望動機は、「自分の経験や想いを、応募先の特徴にどう結びつけるか」で伝わり方が大きく変わります。
「やりたい」「働きたい」といった言葉だけでは、多くの選考者と似た印象になりがちでオリジナリティをだすのが難しくなります。
自分の経験と応募先の特徴を具体的に組み合わせることで、自分にしか語れない志望動機になります。
それによって、面接官の記憶にも残りやすくなるのです。
また、前職の不満をそのまま伝えるのではなく、「そこから何を学び、次にどう活かしたいのか」を示すことも大切。
前向きな姿勢や人柄を伝えるためには、こうした表現の工夫が効果的です。
面接でもブレずに話せるように準備を
志望動機は履歴書に書くだけでなく、面接でも必ず聞かれるでしょう。
その場で焦って内容がぶれてしまうと、「本当にこの職場で働きたいのか?」と疑問を持たれてしまうことも。
書いた内容を覚えるのではなく、「なぜこの職場を選んだのか」「どう貢献したいのか」という軸を自分の言葉で説明できるようにしておくことが大切です。
志望動機は自分の想いと応募先をつなぐ一番のチャンス。
丁寧に準備して自信を持って伝えましょう。
理学療法士におすすめの
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