看護師が転職を成功させる
ために面接の対策方法や
よくある質問・逆質問への
回答例をご紹介!

投稿日: 2023.10.20 | 最終更新日: 2024.02.13

看護師が転職時の面接で成功するには?面接前の準備や面接で聞かれる質問と回答例16選、採用担当者目線でのポイントや質問に上手く答えるためのポイントについても徹底解説!

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この記事の監修者

看護師
小西 由華
【経歴】
2013年に看護師免許を取得した後、総合病院にて整形外科や眼科などの混合病棟を経験したのちに、眼科に特化した病院の病棟での業務に従事。
その後は、ご自宅や施設で療養される様々な疾患、背景を持つ方々の日常に寄り添ったサポートのため在宅医療の業務に従事。
急性期から在宅療養まで各ステージでの看護知識を生かし、現在は医療専門でホームページ制作を行う株式会社Method innovationでのディレクター業務に従事。
【資格】
看護師
キャリアコンサルタント
平井 菜津子
【経歴】
大学卒業後、ウェディングプランナーとして営業職を経験し、24歳からITベンチャー企業の人事部にて採用・教育などの仕事に従事。採用は新卒・中途の営業職から事務職、クリエイティブ職など幅広い職種の母集団形成から面接実施、内定者フォロー、入社手続き等を行い、教育では研修コンテンツ企画、資料作成、講師育成までを実施。人材開発部立ち上げや、社内の人事評価、従業員満足度調査、社員のメンタルケアなども行っていた。それらの経験を経て、さらに専門性を高めるためにキャリアコンサルタントの資格を取得。
現在も今までの経験・知識を活かしつつ、二児の子育てと両立させながら、株式会社Method innovationのグループ会社である株式会社ドクターブリッジにて人事の仕事に従事している。
【資格】
キャリアコンサルタント
アロマテラピー検定1級
プラクティカルフォト検定1級
ファッションビジネス能力検定1級
ファッション販売能力検定1級

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看護師におすすめの転職サイト3選

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さらに参考記事:【看護師向け】おすすめの転職サイト人気ランキング20選を比較|選び方や口コミも紹介の記事もぜひご覧ください!

本記事は看護師の転職について面接の対策や押さえておきたいポイントを知りたいという方向けの記事になります。看護師として現役で働いている方、あるいは初めて看護師業界に転職をお考えの方には、是非本記事を面接の参考にして頂ければ幸いです。

また、看護師転職についてよくある質問などもまとめておりますので、疑問に思うことがあればそちらをご覧頂ければと思います。

看護師の面接前に準備すべきこと

看護師の面接前に準備すべきこと

看護師転職の面接に臨むにあたり、まずはいくつか事前に準備しておくべきことがあります。

面接当日に焦ることがないように、事前準備はしっかりと行うようにしておきましょう。

応募先施設の情報収集

自分が働きたいと思える施設の候補を応募前にいくつか調べていると思いますが、面接が決まった場合はその応募先施設の情報をしっかりと収集するようにしておきましょう。

面接を受ける際にその応募施設の事前情報があるのとないのとでは、採用担当者から印象が大きく異なります。

応募先施設の特徴や理念などを交えて面接時の質問などに回答できると「自社のことを良く調べている」「働きたいという熱意を感じられる」などの良い印象を与えることができます。

持ち物

持ち物

面接当日に必要となる持ち物は様々ですが、必ず準備しておきたいのはこの見出しで紹介する7点です。

前日からしっかりと確認し、面接当日に慌てないようにしておきましょう。

履歴書・職務経歴書

面接施設には既に送付・提出している場合が多いと思いますが、予備としてそれぞれ1枚ずつを持っておくと良いでしょう。

面接先の規定によってはキャリアシートやヒアリングシートなどを書いて当日持ってくるように指示される場合もあります。

筆記用具

黒・赤・青色の3色程あると使い分けができて便利です。

直接カバンに入れてしまうとバラバラになってしまい使いづらいので、ペンケースやペンポーチなどに入れてまとめておくと頂でしょう。

間違っても胸ポケットに刺したまま面接に臨まないように注意が必要です。

メモ・手帳

面接先施設から言われた内容を記載するのにメモ帳・手帳は必須です。

近年はメモをスマートフォンなどで取る方も増えましたが、面接時においては手書きメモの方が好印象になります。

また、メモを取る際は一度先方に確認してから取るようにすると良いでしょう。

クリアファイル

面接先施設から配布された資料などを入れるのに役立つのがクリアファイルです。

折りたたんだり、カバンにそのまま入れるよりも丁寧な印象になります。

ただし名刺を渡された際は一旦机の上に置き、面接が終わるまではしまわないのがビジネスマナーです。

印鑑

面接の内容や施設によっては当日に結果が分かり、採用になる場合があります。

その際に書類手続きをする可能性もあるため、印鑑を持っていると便利です。

念のために準備しておくと良いでしょう。

腕時計

時間を確認する道具としては腕時計が望ましいです。

近年はスマートフォンで確認される方も増えましたが、面接時には腕時計をしている方が身だしなみ的にも好印象となります。

高いものを身に着ける必要はありませんが、奇抜なデザインのものではなく服装に合ったフォーマルなものを着用しましょう。

ハンカチ・ティッシュ

お手洗いの際の手拭きや、汗・汚れを拭く際に必要になります。

中には緊張から鼻血が出てしまったりする方もいるため、男女問わずカバンに入れて置くと良いでしょう。

アクセス

アクセス

面接場所が土地勘のある地域であれば別ですが、大抵の場合は初めて向かう場所であることがほとんどです。

当日の面接に遅れて到着したりしないように、面接場所へのアクセスは事前にしっかりと調べておく必要があります。

もし可能であれば面接の前日までに一度その建物まで行ってみるのも良いでしょう。

公共交通機関を利用するのであれば、実際にかかる時間や乗り換えなどを確認できるのでおすすめです。

当日は時間に余裕をもって10分前までには到着できるようにしておきましょう。

服装・身だしなみ

服装・身だしなみ

看護師転職の面接では服装や身だしなみも、合否に関わる大切な項目です。

面接の内容が良かったとしても、身だしなみが整っていないだけで印象が悪くなることも珍しくありません。

面接に望ましい服装と身だしなみについて、しっかり準備しておきましょう。

服装

近年では面接時の服装が自由な場合やカジュアルスーツでもOKとしている施設もありますが、やはり望ましいのはフォーマルスタイルのスーツです。

落ち着いた色合い(黒や紺)のものが良いでしょう。

パーティー用などに使われる飾りがついたものや派手な色のものは避けるのが無難です。

以下では、男女でそれぞれ相応しい服装について解説します。

男性

基本的にはジャケットとパンツを身に着ける形で、フォーマルかつ清潔感を意識しましょう。

ネクタイやベルトも派手な色を避けるのが良いですが、黒一色にしてしまうと喪服のようなイメージを持たれてしまいますので、紺色やストライプのあるものを身に着けると良いアクセントになります。

また、夏場はジャケットを脱いで良いと面接官から言われることもありますので、インナーを身に着けてシャツの透けを防止しておくのがおすすめです。

女性

身に着けるシャツは白や薄ピンクのものを選び、派手な色や装飾は避けるようにしましょう。

スカート・パンツのどちらでも問題はありませんが、タイトすぎるものやスリットの入ったもの、ミニスカートなどは面接の場に相応しくないので着用はNGです。

ストッキングについては黒やベージュなどの一般的な色を使用しましょう。

髪型

面接に臨む際は、髪型や髪色にも気を付けるようにしてください。

明るすぎる髪色や奇抜な色は面接には相応しくない身だしなみとされる可能性があります。

男性

男性のロングヘアや過度なパーマは面接で敬遠されがちな髪型になりますので、耳が見える程度の短い髪型で臨むのがベストです。

清潔感を大切にすることで好印象を与えられます。

女性

ロングヘアの方はヘアピンで前髪を寄せる他、ヘアゴムで1つに束ねることで清潔感のある印象を与えることができます。

ショートヘアの方はヘアピンで耳を出したり、切れ毛や後れ毛をスプレーやワックスなどで軽く固めることで、全体的に綺麗にまとめられます。編み込みやパーティーのような巻き髪は控えるようにしましょう。

メイク

メイクは基本的にナチュラルメイクを意識しておくことが大切です。

濃いメイクは逆に採用担当者に悪い印象を与えてしまうこともあるため、肌色に合った薄めのファンデーションや、濃すぎないチークで抑えておくようにしましょう。

また、最近では男性でもメイクを行う方が増えましたが、面接時にはできるだけ控えた方が無難です。

理解のある施設であれば問題ありませんが、全ての面接先施設が理解あるところだとは限らないため、面接合格の確率を上げるのであれば、面接時のメイクは行わないほうが良いでしょう。

靴は基本的に黒の革靴、あるいは黒のパンプスを着用するようにしましょう。

男性

黒色の革靴であれば、本革・合皮のどちらでも問題ありません。

くすみ加工されたものや茶色は良い印象を与えないため、着用は避けるようにしてください。

また、黒の革靴は磨くことで光沢が増し、清潔感を与えることができますので、可能であれば面接日の前日に磨いておくと良いでしょう。

女性

低いヒールのパンプスで色は黒色のものを選びましょう。

合皮のもので十分ですが、スエードやエナメル素材のものは面接には相応しくないため避けた方が無難です。

ヒールの無いフラットなパンプスは歩きやすくて履き心地が良いですが、面接を行う上では低いヒールのあるものの方が見栄えが良くなりますので、35cm程度のヒールがあるパンプスの着用をおすすめします。

かばん

男性でも女性でも、基本的には黒や紺の落ち着いた色合いかつ、派手なデザインでないものを持つようにするのが良いです。

ハイブランドのカバンなどは奇抜なデザインが含まれていることもあるので注意してください。

面接時に会社資料などを受け取ることもあるため、A4の書類を収納できる程度の大きさのかばんを選ぶようにしましょう。

アクセサリー

面接時には基本的にアクセサリーは着用しないのが望ましいです。

結婚指輪は印象に悪い影響を与えることはありませんが、ネックレスやピアス、ピンキーリングなどのファッション性の高いものは身に着けないようにしましょう。

その他注意すべきこと

かばんの中身や身だしなみなどは、面接日当日に慌てなくても良いように、前日までにしっかりと準備を整えておきましょう。

当日焦りながら準備をしてしまうと、家を出るのが遅れたり、忘れ物をしてしまう可能性が高まります。

質問に対する一貫性を持った回答

看護師転職の面接で様々なことを質問されますが、回答には一貫性を持たせなければなりません。

例えば「どうしてこの施設に転職しようと思ったのでしょうか?」と、聞かれた際に最初に「ここの施設の理念に深く賛同したからです」と答えたとします。

そのしばらく後に「具体的な志望動機を教えてください」という質問に対して「地元が近くて、ここの土地柄が好きだからです」と回答をしてしまうと、最初の回答からの一貫性がなくなってしまいます。

一貫性を持たせるのであれば「御社の理念に沿った、〇〇という活動に大変興味があり~」と、最初の回答に絡めてから土地柄の話を加えるのがベストです。

看護師の面接でよく聞かれる質問と
回答例16選

看護師転職の面接では一般的な企業での面接と同じく、聞かれやすい質問が数多く存在しています。

この見出しでは看護師転職の面接でよく聞かれる質問とそれに対する回答例を全部で16個ご紹介していきたいと思います。

事前に聞かれる内容に対して準備をしておくことで、スムーズに面接を進めることができ、採用担当者にも良い印象を与えることができますので、しっかり確認しておきましょう。

自己紹介

看護師転職の面接で最初に投げかけられる質問は「自己紹介をお願いします」といった場合がほとんどです。

自己紹介はこれから面接を始めるうえでの挨拶のようなものであり、自分がどういった人間であるかを簡単に知ることができます。
自分のフルネームと最終学歴、職務経歴の3つを含めた簡潔な自己紹介を行うのがポイントです。

学歴や職務経歴を話す際には学校名・職場を略称せず、正規の名前で呼ぶことも大切です。
また、冒頭には今回面接の場を設けてくれた企業・施設へのお礼を述べたり、締めくくり前に簡単な志望動機などを一言盛り込むことで、面接官に良い印象を与えることができます。

後ほど志望動機などは詳しく聞かれることがほとんどですので、あくまでも一言程度にまとめるのが重要です。

最後は「本日はよろしくお願いいたします。」で〆るようにしましょう。

回答例

この度はお忙しいところ貴重なお時間を頂き誠にありがとうございます。〇〇〇〇(自分の名前)と申します。

〇〇大学を卒業し、その後〇〇病院の〇〇科にて〇年間勤務をしておりました。

今後は〇〇の分野で活躍されている貴院でさらなるスキルアップを図りたいと考え、志望いたしました。

本日はよろしくお願いいたします。

自己PR

自己PRについて回答を求められるのも、看護師転職の面接ではよくあることです。

面接先の企業や施設の仕事に活かすことができる自分の性格や特性をアピールすることで、面接官に入社後の活躍をイメージさせることができます。したがって、自己PRを行う場合は看護業務でプラスになりそうな点を選んで伝えることが重要です。

前職で培ったスキルや経験を活かせそうであれば、そちらも合わせてアピールすると良いでしょう。

回答例

幼い頃から陸上の長距離走を続けており、学生時代は全国大会に出場した経験もあります。

その経験から体力と忍耐力には自信があり、看護業務においてもこの強みを活かせると考えております。

また、明るく前向きな性格でコミュニケーション能力にも長けておりますので、患者様となる幅広い年齢の方や職場の方々と円滑に関わることが可能です。

長所・短所

面接官にとって応募者がどのような人柄であるかを知ることは、採用後の働き方をイメージする上で重要な事柄です。

そのため、長所や短所を聞かれた際には、自分がどういった人間であるかを看護業務と紐づけて伝えることが重要になります。
長所をそのまま伝えるのではなく、その長所がどのように看護業務に活かされてくるのかを説明できるのがベストです。

短所についても回答を求められることがあり「短所はありません」と言いたくなる気持ちも分かりますが、この返答は避けるようにしましょう。どんな人でも短所が無いということはありませんので、この回答では「自己分析ができない人」という印象を持たれてしまいます。

短所について回答する時のコツは、根本的な性格などではなく、自身の努力によって治すことができるものや看護の業務自体に支障をきたさないような点を回答することです。

「注意散漫」「遅刻癖」などは業務に影響を及ぼす可能性が高いですが、「集中しすぎることが多い」などであれば「周りを良く見ながら仕事をする努力をする」という改善点を一緒に主張することができます。

回答例

私の長所は記憶力が良いところで、一度教えて頂いた業務であれば忘れることなく実行することができます。

特にルーティン業務に関しては、前の職場でも業務漏れなどはありませんでした。

短所は細かいことが気になってしまう性格であることです。

そのため業務中に気になることがあった場合は、重要な内容であるか否かを周りに相談して判断してから、対応するように心がけております。

転職(退職)理由

採用担当者にとって重要な情報の一つが、前の職場(あるいは現職)からの転職理由です。

採用後に前の職場と同じ理由で辞めてしまう可能性があると判断されてしまうと、マイナス評価になってしまいます。
また、現職場・前の職場の悪い部分を羅列するような理由の述べ方もマイナスな評価となりやすいため避けるようにしましょう。

転職理由を説明する際は、自分の向上心などポジティブな内容を述べるか、妊娠・出産あるいは配偶者の都合などのやむを得ない事情を正直に話すことが重要です。

回答例

以前の職場では小児看護の業務を主に担当し、従事しておりました。

看護師としてのスキルを一通り身に着けることができたのですが、自分自身の更なるスキルアップを図りたいと感じることが多くなったのが転職を考えたきっかけです。

貴院のようなより高い教育環境や最新の設備のある病院へ転職し、医療現場の最前線で活躍できる人材になりたいと考え、以前の職場からの退職を選択しました。

志望動機

採用担当者は「様々な施設や病院、クリニックがある中からここを選ぶ理由」について知りたい方がほとんどです。

したがって志望動機の回答には、どの施設や病院にでも当てはまるような汎用性のある内容はおすすめされません。
看護師転職の面接の事前準備について説明した通り、しっかりと面接先施設の情報を下調べして、理念や看護体制、仕事のあり方や口コミなどを盛り込みながら話すのが良いでしょう。

待遇面について触れるのも良いですが、そればかりだと採用担当者から良い印象を持ってもらえません。

できるだけ面接先の職場の特徴に触れながら、どの部分に惹かれたかなどを回答できるのがベストです。

回答例

以前の職場で小児患者様の看護やコミュニティに触れていく中で、小児患者様の治療に携わり、将来の可能性を広げられることにやりがいを感じるようになりました。

貴院は特に小児科に力を入れていることを知り、職場見学をさせて頂いた際に、看護師の方々が小児患者様に対して素晴らしい対応をしていること、患者様だけでなくそのご家族にまで配慮したケアや提案をしている姿に非常に感銘を受けました。

私も同じように、子供達だけでなく、そのご家族のために働けるようになりたいと決意し、貴院を志望いたしました。

業務に活かせるスキル・能力

看護師転職の面接では、実際に看護業務に活かせるスキルや看護経験などについてもよく回答を求められることがあります。

採用担当者に自分を採用することで、どのようなメリットがあるかをアピールできる場でもありますので、PRしたい内容はしっかりとまとめておきましょう。
自身のスキルや能力についてアピールする時のポイントは、面接先施設の形態や配属先でも活用できるものを選ぶことです。また、看護業務に関する能力やスキルだけでなく、指導係としての実績やマネジメント能力なども評価の対象となります。

現場の責任者的な立場の経験がある方は、そうした内容をアピールするのも良いでしょう。

回答例

50床程の病床がある総合病院の一般病棟で6年勤務し、看護師としての基本的なスキルを習得しました。

当時の看護師長と連携しながら、後輩看護師の指導担当やマネジメントなどにも携わった経験があります。

看護観

看護観とは自分自身が看護師として大切だと思っている理念や考え方のことを指します。

面接で看護観について質問された時は、自分が看護師として重要だと思うこと、そしてそれが自分の働き方にどのようにして現れているのかを伝えることが重要です。
まだ自分の看護観がはっきりしていないという方は、今まで看護師として働いてきた中で「嬉しく思えたこと」「やりがいを感じられたこと」などを思い返してみましょう。

自分の経験から生まれた嬉しいという感情ややりがいを感じた瞬間というのは、そのまま自身の看護観に繋がることが多いです。
看護観についてしっかりと伝えたいことを整理して回答することができれば、看護の仕事に信念を持って取り組んでいると判断され、良い評価に繋がります。

回答例

患者様に看護師として信頼され、どんな些細なことでも相談できる相手となることが重要だと考えています。

患者様によっては体の状態を聞かれるまで、症状を我慢してしまったり、話しかけづらさを理由に症状の悪化を黙ってしまう人がいることを看護の仕事を通じて知りました。

もちろん看護師が患者様の変化に気付けることが一番ですが、患者様にしか分からない些細な変化や違和感には、気付くのが遅れてしまうことも多々あると思います。

そんな時に信頼され、相談しやすい看護師であると認識されていれば、すぐに些細な違和感でも報告してもらえ、早期に患者様の対応が可能です。

そうした看護師になれるように、普段から患者様とのコミュニケーションを笑顔で取るようにして、話しかけやすい雰囲気を保つようにしております。

看護師になろうとしたきっかけ

なぜ自分が看護師になろうと思ったのか、そのきっかけやエピソードを聞かれることも多いです。

こうした質問には、看護師という仕事に対する意欲や熱意を推しはかる意図があります。
実際にどのようなきっかけがあったのか、自分の過去を振り返りながらまとめておくようにしましょう。

ただし、きっかけや理由の内容に仕事の安定性や待遇面などを盛り込むのはNGです。「看護師」という仕事の内容について触れる形で回答するようにしましょう。

回答例

小学生の頃に病気で入院していた時期があったのですが、その時に担当してくれた看護師さんがとても親切で優しく接してくれたことが、看護師という仕事に憧れを抱いたきっかけです。

入院中、一人で心細かった私を元気づけてくれたり、学校での悩みや話を聞いてくれたり、お見舞いに来てくれた家族にも笑顔で接している看護師さんを見て、私も将来その看護師さんのようになりたいと子供ながらに決心したことを覚えています。

その当時の看護師さんのように、患者様に寄り添って元気づけられる看護を目指して、仕事に取り組んでいます。

看護師以外で転職を検討しなかったか

看護師以外の職種への転職について質問された時には、明確に「看護師の仕事以外は考えていません」という旨を伝えるようにしましょう。

採用担当者からしても「看護師以外でも良かった」「特別な理由はないが、看護師を選んだ」といった回答だと、印象が良くないのは明白です。

ポイントは「看護師としてやりたいこと、叶えたいことがある。だから看護師以外の転職は検討していない」ということを伝えられるかです。

回答例

看護師という仕事以外での転職は全く検討していません。

私は看護師として、患者様やそのご家族に寄り添い、「この看護師さんが担当で良かった」と思ってもらえるような存在になれることを目標としています。

前の職場では看護師としてのスキルを一通り身に着けることができましたが、さらなるスキルアップと共に、貴院のような患者様との距離が近く、より手厚いサポートができる環境に身を置きたいと考え、転職を決意いたしました。

インシデント経験

インシデントは連絡事項の漏れや確認不足などを原因として起こる、重大な事故に繋がりかねない事態のことで、ヒヤリハットとも呼ばれる事象です。

インシデントはどんな施設でも起こりうることであり、この質問には具体的なインシデントの内容とその時の対応について回答する必要があります。

ほとんどの看護師がインシデント経験はあるものとして見られていますので、今までの自分の経験を踏まえて、その内容と対応、そしてその後の反省などを述べるようにしましょう。

回答例

以前の職場で認知症の患者様を担当しており、その際に患者様が病室を知らない間に抜け出して病院内を徘徊してしまっていたというインシデント経験があります。

その時は患者様がいなくなったことにすぐ気が付き、怪我などの大事に至ることはありませんでしたが、患者様の不安定な気持ちの状態や、認知症に対する理解が足りていなかったことを反省しました。

その後は認知症に対する理解を深めるために勉強会を開いたり、所在確認の徹底を行うなどの対策を取るようにして、こうした事態の再発防止策に取り組んでいました。

印象に残っている患者とのエピソード

この質問には応募者自身の感性や性格の他に、看護師としてどのようなことにやりがいを感じるのかなどを知りたいという意図があります。

エピソードについてはどのような内容でも問題はありませんが、「楽しかった」「嬉しかった」という感想で終わるものではなく、その経験からどのような成長ができたのかなどを説明できるものにしましょう。

プライベートな質問のようにも思えますが、ここでもしっかりと看護業務に結び付く内容で回答することで、採用担当者に良い印象を与えることができます。

回答例

看護師として働き始めた1年目に、毎回私と話す際に緊張した面持ちで話す小児患者様がいたことがあります。

普段は活発で先輩看護師さんとは元気に話しているのですが、私と話す時だけいつもその元気がなくなったような様子でした。

そのことを先輩看護師に相談すると「いつも仕事の話になると顔から笑顔が消えて、表情が硬く見える」とご教示頂きました。

その指摘を受けて私はハッとし、それからは笑顔を絶やさず、明るい表情と雰囲気を意識するようにしたところ、その小児患者様も元気に接してくれるようになったのが印象に残っているエピソードです。

患者様に対して笑顔で接し、話しやすい雰囲気を意識することも看護師にとって大切な仕事であると気付けた経験だと思っています。

応募先の施設の理念に対する考え

看護師転職の面接では、応募先の施設の理念についてどのように考えているかを質問されることも多くあります。

施設の理念はパンフレットやホームページなどに記載されている場合がほとんどで、面接前に下調べを行っていれば内容を把握することが可能です。
応募先の施設側は、自身の施設に興味を持ってしっかり調べているのかをチェックするためにこの質問を投げかけます。

回答としては施設の理念にマッチするような看護観を盛り込みながら、理念を否定しないように答えるのが良いでしょう。

回答例

貴院の理念として掲げられている「安心して暮らせる地域づくりに貢献すること」は、地域に根ざす医療機関として非常に重要なものであると考えています。

私の「看護師として何でも相談できる存在になる」という看護観からも共感できる部分が多く、特に患者様やそのご家族への配慮に注力している貴院の看護体制に感銘を受けました。

貴院に入職後は、理念に基づいて患者様とそのご家族に寄り添う看護を意識し、安心して暮らせる地域づくりに貢献していきたいと考えております。

子供がいるか

近年は男性看護師も増えてきましたが、看護師という職業はそのほとんどが女性で構成されている業界です。

そのため妊娠やこどもの有無についての質問をされる機会は多く、採用側は入職が決まった直後に産休や育休を取得する可能性がないかを知りたがっています。
現在妊娠中ではなく、また子供の予定もしばらくの間はないと答える方が採用の確率は上がりますが、嘘を伝えるのはNGです。

もしも妊娠中の状態で転職活動を行う場合は、入職後すぐに休職してしまう可能性を考慮され、採用の可能性が低くなってしまうことを受け入れなければなりません。

回答例

子供はおらず、今後も当面の間は予定もありません。

貴院に入職後は看護業務に励み、自身のキャリアアップに努めていけるように働きたいと考えております。

勤務条件の希望

面接の途中で採用担当者から勤務条件について質問されることがあります。

この質問には、応募者が実際に入職した後のイメージを構築しているかを確認する他、求人内容と応募者の間に認識の齟齬がないかを確認を目的としている場合が多いです。

回答する際は、まず求人内容から外れない範囲で希望を伝えるようにしましょう。
希望している診療科や部署、出勤条件があれば出勤の難しい日や曜日を伝えるなど、具体的な内容を話せると尚良いです。

しかし、あまりに多くの希望条件を口にしてしまうと、採用担当者に悪い印象を与えてしまうことがありますので、自分が「これだけは伝えておきたい」と思う内容を面接前までに絞っておくことが大切です。

回答例

入職後は小児科を希望しております。

前の職場でも小児科で6年の勤務経験がありますので、その際に培った経験とスキルを活かすことができると考えております。
また、保育園へ通う子供の送迎の関係上、8時~17時の勤務時間での就労を認めて頂ければ幸いです。

夜勤に関しましては週末であれば対応が可能です。

キャリアプラン

採用側は応募者の中から長く働いて活躍してくれる人材を欲しがっているケースが多いです。

そのため、応募者のキャリアプランについて聞き、採用後の働き方や仕事のあり方について知りたいと考えています。
回答として相応しいのは「自分はどのような看護師になりたいのか」「そのためにはどのような順序でキャリアを形成していくのか」の2点をしっかり伝えることです。

面接前までにしっかりと自己分析を行い、回答に使えるキャリアプランを完成させておきましょう。

回答例

私のキャリアプランは入職後10年以内を目途に、看護主任に就任することです。

前の職場で6年程病棟看護師としての実務経験を積んでおり、実地指導者研修も修了しておりますので、貴院に入職後は即戦力として働きながら、先輩看護師様と一緒に看護指導を担当させて頂きたいと考えております。

その後24年のマネジメント経験を積ませて頂いたうえで、看護主任に就任することが私のキャリアプランとなります。

いつから働けるか

採用に至った場合、いつ頃から働けるのかというのは採用側にとって重要な項目です。

極端な例ですがキャリアも面接の内容も良く、採用確実だったとしても「働ける時期が1年後から」となると、採用は難しくなります。
もちろんまだ今の職場を退職していない、退職を伝えているが引継ぎが終わっていないなどの理由があると「すぐに明日から働けます」と答えるのも難しいと思います。

在職中か離職中によって回答は変わりますが、長くても3ヶ月以内が回答として望ましいです。

回答例

貴院への入職が決まった際は、現職の引継ぎを行いますので1ヶ月程で働くことができると思います。

既に現職の退職日は〇月〇日と決まっておりますので、変更することもありません。

できる限り早めに入職し、貴院に貢献させて頂きたいと考えております。

答えづらい質問と回答例

答えづらい質問と回答例看護師転職の面接の場面では、模範解答が準備されやすいよくある質問の他にも、応募者が答えづらい質問を投げかけられることがあります。

採用担当者もよくある質疑応答を熟知しているため、あらかじめ答えが用意されていない質問をあえて行い、応募者の飾っていない答えを聞きたいという意図があるのです。
また、こうした質問の回答は応募者の仕事とプライベートに関する価値観や、人間性などを見定めるための判断材料としています。

もし答えづらい質問が来た時には、採用担当者に自分がどんな人間であるかを絡めた回答を行うようにしましょう。

回答例

Q.「配属先が希望通りにならない場合もありますが大丈夫でしょうか?」

回答「希望の診療科、部署に配属されない場合でも、貴院で働いて看護師としての業務を全うしたいという気持ち自体が変わることはありません。新しい環境でスキルアップや経験を積めることに感謝し、より自分の理想に近い看護師を目指せるように努力したいと思います。」

答えなくてよい質問もある

看護師転職の面接においては、採用担当者からの質問にできるだけ答えた方が印象も良くなりやすいですが、質問の中には答える必要がないものもあります。

仕事の上で本人の適性や能力に関係しないもの、性的差別に関することなどが当てはまります。

これらは厚生労働省から発表されている「公正な採用選考の基本」、また日本における「雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等に関する法律」に明記されている内容です。

答えなくても良い質問には以下のようなものがあります。

    • 結婚の予定はありますか?

    • 出産後は当施設で働くことは可能ですか?

    • 配偶者の勤め先について教えてください

    • 現在住んでいるのはマンションですか?戸建てですか?

    • 入職後に労働組合に加入しますか?

    • 愛読書を教えてください

    • 尊敬する人物を教えてください

採用担当者によってはうっかりして上記のような質問をしてしまう場合もありますので、こうした質問を受けた際はまず質問の意図を考え、自分で答えづらいと感じないものであれば回答しても構いません。

参照:厚生労働省「公正な採用選考の基本」

e-Gov法令検索「雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等に関する法律」

おすすめの「逆質問」の例

おすすめの「逆質問」の例看護師転職の面接でも、一般企業の面接と同じように、面接の終盤に求職者から面接先に対して質問を行う時間が設けられていることが多いです。

この時の「逆質問」は看護業務に関わる内容の詳細について質問するのが良いでしょう。

ただし、求人内容や案内パンフレットを見れば分かる内容を質問してしまうと、逆に採用担当者に悪い印象を与えてしまう可能性がありますので、その辺りは注意してください。

また、待遇面である休暇や給与について聞きたい場合は、ある程度オブラートに包んで質問するようにしましょう。

この見出しでは逆質問でおすすめの例をご紹介していきます。

職場の雰囲気

自分がこれから働くことになるかもしれない職場の雰囲気を知ることは大切です。

特に看護師の仕事は個人プレーよりも周りと協力する集団プレーが重要になります。

こうした職場の雰囲気を掴むための質問は、採用担当者に「職場の空気に馴染もうとしている」という意図を感じさせるため、非常に有効と言えるでしょう。

逆質問の例

「貴院で活躍している看護師さんはどのような経歴の方が多いでしょうか?」

「貴院で働いている看護師さんの平均的な年齢はおいくつ位でしょうか?」

研修・教育体制

自分のスキルアップやキャリアアップのために転職を考えている方であれば、面接先施設の教育体制や研修体制について質問すると、採用担当者に良い印象を与えられる可能性が高いです。

教育・研修体制に注力している医療施設は、看護師のスキルアップに重きを置いている場合が多いため、自分がそうした部分にしっかりと興味を持っているアピールになります。

また、実際にそうした制度が整っている医療施設の看護師のスキルは高い傾向にあり、本気でスキルアップできる環境に身を置きたい方にとっては、重要な要素となるため、質問して損はないでしょう。

逆質問の例

「貴院に入職後はどの程度の研修期間があるかお伺いしたいです」

「院内、あるいは部署ごとでの勉強会は年何回程度あるでしょうか」

「入職後は外部で行われる研修会などに参加することは可能でしょうか」

働き方

求人内容に記載されていないことや、書いてあることでも深掘りしたい内容のものがある時は、働き方について質問すると良いでしょう。

採用側も入職前に応募者との認識の齟齬が無いようにしたいため、詳細について質問されることについては特に悪い印象を持たれることはありません。

ただし前述した通り、求人内容に記載されていて質問しなくても分かることに関して聞いてしまうと、面接官の心象へ逆効果になりかねませんので注意しましょう。

逆質問の例

「残業時間については月平均どの程度でしょうか?」

「現在は3交代制と求人票にありましたが、実際に交代制で働いている看護師さんは何人程度いらっしゃいますか?」

「貴院で働くことになった際の、勤務時間中のスケジュールを教えてください」

入職前に勉強すべきこと

入職することだけではなく、その後職場で戦力になりたいという姿勢を採用担当者に見せることができる質問です。

こうした質問には採用担当者側も具体的に答えてくれる場合が多く、実際に勉強しておいた方が良い内容について詳細を知ることができるため、可能であれば率先して聞いておきたい質問でもあります。

しかし、看護師の仕事内容は配属先によって大きく変わることも珍しくないため、抽象的に「何を勉強した方が良いか」と聞くよりも、「どのような分野の看護スキルについて勉強しておく方が良いか」と、具体性を持った質問を行えると尚良いでしょう。

逆質問の例

「入職前の時点で勉強しておいた方が良い看護スキルはどの分野のものでしょうか?」

「研修の内容について簡単に内容を教えて頂いても宜しいでしょうか?」

看護師の面接で採用担当者が
見ている4つのポイント

看護師の面接で採用担当者が見ている4つのポイント看護師転職の面接において、採用担当者が質疑応答の内容以外の部分で見ているポイントがあります。

質問の回答だけでなく、この見出しで紹介する内容についてもしっかりと意識するようにしましょう。

表情・態度

「目は口程に物を言う」という言葉があるように、面接中の目線や態度には気を付けるようにしましょう。

面接が始まったばかりであれば緊張感を持って話すことができる人も多いですが、世間話などを挟みながら面接が進んでいくと、緊張が緩んでしまい、徐々に自分の素が出てきてしまうことも少なくありません。

どれだけフレンドリーに話していても、面接中であることを忘れないことが大切です。
きょろきょろと目を泳がせたり、座り方や話し方が雑になってきたりすると、採用担当者はそういった部分で減点を行います。

終始ガチガチに緊張する必要はありませんが、和やかな雰囲気になっても気は緩めないように注意しましょう。

コミュニケーションスキル

看護スキルや看護業務の経験は確かに重要な項目ですが、それと同等に看護師という仕事ではコミュニケーションスキルが大事であると考えられています。

特に看護師は患者と接する機会が多く、些細な体の違和感や症状の変化などについて最初に相談を受けることが多い立場です。
そのため、コミュニケーションスキルが高いと判断される応募者は、採用担当者にとって良い印象が残ります。

面接という短い時間の中ではコミュニケーションスキルの高さをアピールできる場面は少ないですが、面接官の話に対して適切な相槌を打ったり、体の向きを変えたり、頷いたりと、話を聞いている姿勢を見せるだけでもコミュニケーションスキルの高さをアピールできます。

清潔感

面接では見た目も審査対象となっています。

これはルックスの良し悪しではなく、清潔感があるかどうかが重要なポイントです。

スーツはしっかりとクリーニングされているか、見苦しくない髪型か、着崩しなどはしていないかなど、パッと目につく部分で「清潔感が無い」と判断されないようにしましょう。特に看護師は医療施設で働くことがほとんどのため、清潔感がない方は採用を見送られる可能性が高くなります。

面接前には服装を正すなどして、しっかりと準備してから面接に臨むようにしましょう。

受け答えがはっきりできているか

看護師転職の面接に限らず、質疑応答の際の受け答えがはっきり出来ているか否かは、どのような面接の場であっても、採用判断の上で非常に重要な項目となります。

受け答えがはっきりしていないと、自信が無さげに見えたり、自分の意見をはっきり伝えられない人である印象を与えてしまうからです。看護師の仕事において伝達しなければならない事項を、正確・端的に伝えられない人材と判断されてしまうと途端に採用の可能性は下がります。

特に面接の場ではこうした印象を与えてマイナスなイメージを持たれないように、聞かれた質問に対してははっきりと答えるようにしましょう。
そのためにも、よくある質問などはしっかりと復習し、事前にある程度の自信を持って答えられる内容を準備しておくのがベストです。

看護師の面接で質問に
上手く答えるための4つのポイント

看護師の面接で質問に上手く答えるための4つのポイントこの見出しでは看護師転職の面接で、質問されたことに対して上手く答えるためのポイントについて解説していきます。

答えを丸暗記せずに会話を意識する

質問に対して自信を持って答えるために、事前にある程度の回答を準備しておくことは大切ですが、その答えを丸暗記して回答するのはNGです。

面接の場では会話のキャッチボールを意識するようにしてください。
丸暗記した内容をそのまま話すだけでは、明らかに用意した回答だと採用担当に感じさせてしまい、マイナスなイメージを持たれてしまう可能性があります。

伝えたい内容を意識しつつ、会話が成立するような話し方を心がけましょう。

ネガティブな回答はしない

予期せぬ質問に対して回答に困る場面もあると思いますが、その際にネガティブな発言をすることだけは避けるようにしましょう。

面接の場でのネガティブな回答は、どんな内容であれ基本的に良い印象を持たれることはありません。
「仕事に対して前向きに取り組めない性格である」と判断されてしまうと、採用の合否に響いてしまいます。

「準備していない質問に対してはポジティブな内容で回答する」という意識をしっかりと持っておきましょう。

踏み込み過ぎた質問は避ける

面接先施設への質問時間では、給与額や賞与額などの細かい数値など、あまりに踏み込み過ぎた質問は避けるようにするのが無難です。

気になる点であることは間違いありませんが、どうしても気になる時は直接的な表現を避け、オブラートに包んだ表現で質問するようにしましょう。

また、勤務条件などは入職が決まった後でも詳しく聞くことができますので、面接の場で全てを把握する必要はありません。

回答に一貫性を持たせる

質問に対しての回答には一貫性を持たせて、履歴書や序盤の回答と矛盾が生じないように注意しましょう。

志望の動機や入社後に注力したいことなどが、回答の度にバラバラであると、採用担当者から不信感を持たれてしまいます。

面接前にしっかりと自己分析を行い、看護観や志望の動機、その他よくある質問に対する回答をまとめておき、一貫性があるかを確認しておくと良いでしょう。

看護師の面接時に抑えておきたい
3つのマナー

看護師の面接時に抑えておきたい3つのマナー

看護師転職の面接では抑えておきたいマナーがあります。

面接の対策に集中しすぎてビジネスマナーを疎かにしないように注意しなければなりません。

この見出しでは代表的な3つのマナーについて解説していきます。

面接会場には10分前には着く

看護師という仕事は特に時間に厳しい傾向にある職業です。
患者によっては11秒を争うこともある仕事であるため、時間を厳守できる人であることは非常に重要視されます。

そういった点で、面接時間などにおいても時間厳守を心がけることが必要です。
遅刻などが絶対に無いように、面接会場には10分前に到着できている状態にしましょう。

公共交通機関の遅れなどがあった場合は、必ず先に面接先へ連絡し、遅延証明書を持参することを忘れないでください。

姿勢を崩さない

面接の際は質問の回答ばかりに気を取られず、姿勢を崩さないことも意識しましょう。

回答がしっかりしていても、足を開いてしまったり、背中が丸まった姿勢だと「だらしない人」という印象を採用担当者に持たれてしまいます。
頭から糸で引っ張られているようなイメージを持ち、肩を引いて顎を引いた良い姿勢を心がけましょう。

面接前に軽く腕を伸ばしたり、肩を回すなどの上半身のストレッチをしておくと、良い姿勢を保ちやすくなります。

笑顔を意識する

面接では緊張してしまう気持ちも分かりますが、質疑応答の際には笑顔を意識することを忘れないでください。

看護師の仕事は患者様と触れ合う機会が多く、笑顔の少ない方はコミュニケーションスキルが不足しているような印象を与えてしまうことがあります。

自然な笑顔は相手に和やかなイメージを与え、親しみやすい印象を持ってもらいやすくなります。

採用担当者に良い印象を与えるためにも、普段から鏡を見て笑顔の練習をしておくと良いでしょう。

看護師の面接に関するよくある質問

この見出しでは、この記事をご覧の方と同じように、これから看護師転職の面接に臨む方々から寄せられるよくある質問についてご紹介していきたいと思います。

同じような疑問を持つ方が数多くいらっしゃる質問の内容となっておりますので、是非これからの面接対策の参考にして頂ければ幸いです。

自己紹介ではどういうことを話せばいい?

面接の始まりは大抵の場合自己紹介から始まります。

自己PRではなく自己紹介であるため、自身のプロフィールを簡潔に話すのが良いでしょう。
主に内容は名前や学歴・職歴、出身などに留めておき、長く時間を使い過ぎないように注意が必要です。

目安の時間としては13分程度となります。

給与については面接で聞いてもいい?

絶対に聞いてはいけない、ということはありませんが、給与に関する情報をストレートに聞いたり、具体的な金額などを踏み込んで聞くことは避けた方が良いでしょう。

給与面や待遇の面ばかり質問していると、面接先施設の環境や理念などの部分よりも「ただお金と待遇で選んだ人」という印象を持たれやすくなってしまいます。

どうしても気になることがある場合は、オブラートに包んだ聞き方で質問するようにしましょう。

面接官は何人くらい?

看護師転職の面接では、平均的に2人の面接官が採用担当として起用されていることが多いとされています。

大きい病院であれば、看護部長と人事部長が採用担当として面接を行ったり、クリニックなどであれば院長+面接対応のスタッフなどが同席して面接を行うパターンもあります。

クリニックや民間の病院の場合は、待遇や給与について交渉が行われることもあるため、基本的に同じ職種で働く看護師が同席することはない場合が多いようです。

残業や夜勤はできると回答しないと落とされる?

採用側がどのような人材を欲しているかによって異なりますが、残業・夜勤が可能である応募者を採用したいと考えている医療施設は多いとされています。

したがって「残業や夜勤ができない」と回答したから落とされるということはありませんが、できる限り対応できる姿勢を見せたほうが採用に繋がりやすいことは確かです。

ただし、できると回答して入職が決定した後に「残業・夜勤は出来ません」と掌を返してしまうと、トラブルに繋がるのは間違いありません。また、残業や夜勤が可能である場合もその内容をしっかりと面接で聞いておかなければ、後々のトラブルに繋がります。

承諾できない条件がある時は、嘘を付かず正直に回答するのがおすすめです。

どうしても夜勤が難しい場合は日勤のみの医療施設に応募するようにしましょう。

 

まとめ

今回は看護師転職の面接において、事前に準備しておくべき内容や抑えておきたいポイント、質問に対する回答例などを解説させて頂きました。

本記事を参考にして頂ければ、面接でどのような対応をするべきかをしっかり把握することができます。

特に重視して頂きたい内容を盛り込んで解説しているので、この記事をご覧の皆さまの転職をサポートできれば幸いです。

看護師におすすめの転職サイト3選

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参考記事:【看護師向け】おすすめの転職サイト人気ランキング20選を比較|選び方や口コミも紹介の記事はこちら

参考文献

参照:厚生労働省「公正な採用選考の基本」
https://www.mhlw.go.jp/www2/topics/topics/saiyo/saiyo1.htm

e-Gov法令検索「雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等に関する法律」
https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=347AC0000000113_20220617_504AC0000000068

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